たしかに名前は『スカイライン』だが、海外ではプレミアムブランドのインフィニティで売っているだけあって、クオリティの高さは輸入プレミアムSUVに負けていない。
日産の電気自動車『リーフ』は8月2日にデザインがお披露目されたが、その前にプロトタイプ車の試乗というか、運転を体験する機会があった。
レクサス『HS』を、プレミアムでトラッドな『プリウス』と考えている人もいるようだ。
「より多くのカスタマーが見込めるマーケットへ」と、サイズを含むデザイン創りの軸足を太平洋の向こう側へと移したくなる気持ちは分かる。
いまやユーザーの平均年齢が著しく高いセダンにおいて、トランクの広さは最重要課題だろう。
これでは「アウディへの領空侵犯じゃないの?」とも思えるカッコ良さこそが、このモデル最大の存在理由。ルックスで納得できるか否かが、『ゴルフ』ベースの構造・内容のクルマで遥かに高い支払い金額に応じられるかどうかの分かれ道。
初代VW『シロッコ』は『ゴルフ』ベースとは思えぬ流麗さで当時大人気を博したが、新型シロッコもきちんと4座を確保しながら美しいクーペであり、かつ、かつてのホンダ『アコードエアロデッキ』や今のボルボ『C30』にも通じるスポーツワゴン的な乗り物となっている。
“ビッグスマイル”な顔付きはかなり大胆で、中には「プジョーの亜流に見える」なんていう人もいるけれど、今となっては確かにマツダ車なりの表情とも思えるのは、トヨタや日産車だけには決して似せるまいと頑張ってきた、「継続は力なり」ということか。
レクサス初のハイブリッド専用車という触れ込みで、それ自体は価値のあることだが、外観デザインはあまりにもコンサバな4ドアセダンにすぎない。ハイブリッド専用であることと同時に、ひと目でハイブリッドであることが分かる先進的なデザインも求められている。
『Q5』に乗ると、SUVは「スーパーカー」であるという思いを強くする。