【ルノー カングー 試乗】デカくなったが“らしさ”は継承…松下宏

試乗記 国産車

うわぁデカい。『カングー』を間近に見たときの感想だ。全長が180mm、全幅が150mmも拡大されたのだから当然で、一度のフルモデルチェンジでこれだけ一気にボディサイズを変えた例はほかには知らない。

でも外観デザインなどはカングーらしさしっかり継承していて、遠くからでもひと目でカングーであることが分かる。またボディが大きくなった分だけ室内の居住空間やラゲッジスペースは格段に広くなったし、頭上や床下、センターコンソールなどに設けられた収納スペースもたっぷりだ。シートこそ2列だが、大型のミニバンに乗っているようなイメージだ。

1.6リットルエンジンと4速ATというパワートレインは改良は受けているものの基本的には従来と変わらない。ボディが大きくなった分だけ重量も重くなっているので、走りの性能は平凡だ。4速ATにはマニュアルモードが付いたが、それだけになおさら5速ATが欲しくなる。

足回りは想像する以上に乗り心地と安定感が良くバランスされている。このあたりはルノーの本領発揮といえる部分だ。通常のときと荷物や乗員を満載したときの姿勢変化の差も少なくしたという。

乗用車感覚の快適装備も用意しながら、価格アップは小幅に抑えているので、サイズの拡大と合わせて買い得感はある。このサイズのボディを受け入れられる人には、良い買い物になるともいえる。安全装備は横滑り防止装置のESPを備えて欲しかった。

■5つ星評価 
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。
《松下宏》

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