富士重工業といすゞ自動車は、米国での合弁生産会社SIA(スバルいすゞオートモーティブ)のいすゞの株式全額(49%)を富士重が買い取り、2003年1月1日から完全子会社化する。株式の買収金額は契約後の12月中旬に発表する。
米国株式の上昇を受け高く始まったが、金融政策の先行き不透明感、主要企業の業績発表を控え模様眺め気分が台頭。売り先行の動きに変わり、結局は反落して引けた。自動車株は高安まちまち。
ホンダが発表した上半期の四輪車生産・販売・輸出実績によると国内生産は、前年同期比7.4%増の68万6159台と過去最高となり、4年連続で前年を上回った。スモールカー『フィット』を中心とした国内販売や、輸出がともに好調だったため。
トヨタ自動車は、上半期の生産・国内販売・輸出実績を発表した。それによると国内生産は前年同期比1.9%増の167万6311台となり、3年連続でプラスとなった。国内販売は同2.5%減の79万7922台と2年連続マイナスとなったが、輸出が好調で国内生産を支えた。
マツダは、上半期(4〜9月)の生産・販売状況を発表した。それによると国内生産は、前年同期比5.7%増の39万5421台となり、2年連続でプラスとなった。『アテンザ』の国内販売や、米国向け『プレマシー』の輸出が好調だったためだ。
スズキは23日、セントラルファイナンスとの提携による自社ブランドカード「スズキカード」を11月1日から発行すると発表した。カードの利用額に応じてキャッシュバックするシステムや日本ロードサービス(JSR)のロードサービスを無料で提供する。
日産自動車、トヨタが3日ぶりに反発した。日産はこの日9月中間期決算の暫定を発表。中間期の連結営業利益は前年同期比84%増の3480億円となり、通期でも当初予想比47%増の7200億円となる見通しだ。
日産自動車のカルロス・ゴーン社長は23日、会見で今後の配当政策の見直しを発表した。2001年度の8円から2004年度には3倍の24円を目指すというもの。例えば日産の株価900円で計算すると、90万円の投資で、年間24000円の配当が受けられることになる。
日産自動車は、2002年度上期業績の上方修正を発表した。正式な中間決算は11月19日に行うが、北米で『アルティマ』、国内で『マーチ』や『モコ』が好評で連結営業利益が拡大。前年同期比84%増と2倍近くの増益となる見込みだ。
米大手ハイテク企業の予想を下回る決算を嫌気し、全体相場は大幅続落。金融機関の経営破たんに関する噂も売りに拍車をかけ、平均株価は8700円台を割り込んだ。自動車株もほぼ全面安。