前週末の米国株式は反発したが、不良債権処理の具体策、総合デフレ対策の内容を確認したいとのムードが強まり、全体相場は6日ぶりに反落。平均株価は先週末回復した9000円台を再び割り込んだ。自動車株もほぼ全面安。
東京電力は、マイクロタービンを搭載するハイブリッドバスの輸入販売に向けて調査を開始した。深夜電力で充電し、電力が足りなくなると車両に搭載してあるマイクロタービンが補助的に電力を供給する。
日産ディーゼル工業は、中国のトランスミッションメーカーの山西大同歯輪集団有限責任公司と多段トランスミッションの技術援助契約を締結したと発表した。
日野自動車は21日、2002年版環境報告書を発行した。2001年度の環境コストは204億円で経済効果は1億2600万円だった。コストは環境保全のための研究開発費が前年度にくらべ約2割増えた。
ドイツ・ポルシェ社は、2002年7月期決算で、税引き前利益が前年同期比40%増と大幅な増益を確保したことを明らかにした。この決算結果は、10月25日の監査役会で審議して承認される予定だ。
ポルシェはニューヨーク株式取り引きへの上場を断念する、と伝えられている。原因は、エンロン社の破たんにともなう不正会計疑惑で、このことからアメリカ証券取引委員会が上場企業に対して会計レポートなどの正確性を保証する書類の提出を法制化して求めるようになったこと。
企業格付けの大手、スタンダード&プアーズが、GMの企業格付けを「BBB」に格下げすることを明らかにした。GMは今年度史上最高レベルの売り上げを記録しているのだが、企業年金資金の不足などが明らかになり、債務超過の恐れがある、と判断されたためだ。またフィアットへの投資の失敗なども大きなマイナス要因となっている。
前日の米国株式は反落したが、買いが優勢で全体相場は4日続伸。平均株価は一時9000円大台を回復した。自動車株は総じてしっかり。
トヨタ自動車と豊田自動織機は16日、ポーランドにディーゼルエンジンの生産会社「トヨタ・モーター・インダストリーズ・ポーランド」を今月末に共同出資で設立すると発表した。英国やトルコで生産している『カローラ』『アベンシス』に搭載する2.0リットルクラスのディーゼルエンジンを2005年から年間12万基生産する。
前日の米国株式が市場7番目の上げ幅を記録(4日続伸)したことを好感し、全体相場は3日続伸。平均株価は一時9000円台目前まで上げたが、米ハイテク企業が予想を下回る決算を発表したため急速に上げ幅を縮小した。