企業格付けの大手、スタンダード&プアーズが、GMの企業格付けを「BBB」に格下げすることを明らかにした。GMは今年度史上最高レベルの売り上げを記録しているのだが、企業年金資金の不足などが明らかになり、債務超過の恐れがある、と判断されたためだ。またフィアットへの投資の失敗なども大きなマイナス要因となっている。
大手証券会社メリル・リンチがGM、フォードの株式を格下げしたのに続くショックだが、S&Pでは今後フォードの格下げも検討し、早ければ今週末にも発表される見込みとなっている。
企業の債務状況の格付けが下げられる、ということはGMに対する投資への利率が上がることを意味する。もちろん今回の格付けひとつでGMへの「貸し渋り」が起こることはあまり考えられないが、企業内の資金繰りに影響が出ることは必至だ。