米国株式の上昇を受け高く始まったが、金融政策の先行き不透明感、主要企業の業績発表を控え模様眺め気分が台頭。売り先行の動きに変わり、結局は反落して引けた。自動車株は高安まちまち。
為替が円高方向に振れたが、大手3社はしっかり。特に日産自動車は、今期業績の大幅上方修正、増配(前期8円→14円)方針を好感した買いが殺到した。市場の予想を大幅に上回る業績だっただけに、外資系証券の一部は目標株価を1150円、1300円へと上方修正。出来高は断トツの市場第1位となり、株価は一時5月21日以来の1000円台を回復。前日比56円高の990円で取引を終了している。
トヨタ自動車も大幅増益に進む見込みだが、20円高の3100円と小幅。市場の驚きの差が上げ幅の違いとなった格好だ。ホンダも70円高の5070円と上げ、三菱自動車工業、日産ディーゼル工業がしっかり。
半面、スズキ、ダイハツ工業が下げ、いすゞは2円安の37円と超低空飛行が続いている。