滅多にない機会だがトヨタの“ウェルキャブ”(福祉車両)への同乗試乗ができた。車両は『ヴォクシー』のX車いす仕様車(スロープタイプ)タイプI。広くデイサービスなどで使われる“介護式”のクルマだ。
ハイブリッド車では非接触電力伝送で置くだけでスマホなどの充電が可能(Gグレード)な“トレイ”が、前席左右間に備わる(その下にニッケル水素バッテリーがある)。そのトレイが200mmほどの高さだが、それ以外は驚くほど室内空間は犠牲になっていない。
試乗車は『ノア』のGグレード・7人乗り(FF)。5ナンバーボディの標準車ながら、グリル開口部を大きくとったフロントマスクは、それなりのインパクトがある。
マクラーレンのベビーカーや3人乗り電動アシスト自転車と同様、トヨタ『ヴォクシー』(と『ノア』)は、子育てファミリーの必需品だ。よって非常に手堅くフルモデルチェンジが実行された…そんな印象である。
フェイスリフトを受けた最新のボルボ『XC60』。『S60』&『V60』同様、幅広グリルとより温和な眼差し(=ヘッドランプ)を得て、穏やかでプレーンな、よりボルボらしいルックスへ回帰したようにも感じる。
フォード由来だったこれまでに代え、ボルボ内製の新開発というエンジン。ディーゼルエンジン(日本未導入)とは25%が共通部品、50%は類似部品とするなど、アーキテクチャーも合理化がすすむ。それらは「ハイブリッドも視野にいれたもの」(ボルボ)だそう。
北米市場では『アルティマ』名義でミドルクラスセダンの定番的存在の、日本名『ティアナ』。ゆとりのある実用セダンとして、あくまでもゆったり、神経を逆撫でされずに乗っていられるのが持ち味だ。
気分は4ドアの『TT』!? 単純ににスポーティということではなく、手のうちに置いておけるコンパクトなボディによる身軽さにそう思わせられた。
数えて実に13代目。老婆心ながら思うのは、日産車ファンが“インフィニティバッジがついた『スカイライン』”に戸惑わないかどうか?ということ。もちろんプレミアムカーとして仕切り直しのための采配であり、事情は理解できるのだが……。
『アクセラ』全体に占めるハイブリッド車の販売比率は22~23%ほど。マツダでは40%程度と読んでいたという。が、ガソリン車(65%、うち1.5リットルが45%程度)やディーゼル(13%)などにも目が向けられている。