【ホンダ プレリュード 新型試乗】プレリュードは大人のデートに使えるのか?…岩貞るみこ

ホンダ プレリュード
  • ホンダ プレリュード
  • ホンダ プレリュード
  • ホンダ プレリュード
  • ホンダ プレリュード
  • ホンダ プレリュード
  • ホンダ プレリュード
  • ホンダ プレリュード
  • ホンダ プレリュード

今回のワンポイント確認は、ずばり、「プレリュードは大人のデートに使えるのか」である。

【画像】ホンダ プレリュード

◆はずしまくったら大暴れしてやると身構えたものの

『プレリュード』。この名前を聞いて名曲ボレロが頭のなかに流れちゃう人も多いことだろう。2代目はリトラクタブルヘッドライトになってあんなにかっこよかったのに、4代目で目が点になるほどにデザインが残念になり、同時に、インパネの表示が助手席前まで伸ばされて、デートカーのくせにあろうことか助手席目の前にガソリン残量をでかでかと表示するという無粋さに、私のなかでプレリュードは終わった。そして、のちに本当に終わっていった。

もちろん時代の変化もある。当時、リクルートが行っていた大学生が欲しいものアンケ―トによると、それまでトップだったクルマが、2000年に初めてパソコンに王座を明け渡したのだ。手元の資料によるとプレリュードも2000年に生産終了である。

ホンダ プレリュードホンダ プレリュード

さて、そのプレリュードがその名を背負って復活である。見るまではどきどきだった。また、はずしまくったら大暴れしてやると身構えたものの、目の前に対峙したそのクルマは、低めの姿勢が艶やかなボディラインでくるまれていて、あら素敵。ぬるっとした印象の色気までまとっているではないか。はい、合格。

シートに深く腰をおろし、背もたれ角度をなおそうとスイッチを探したら手動調整だった。なんだと? 新時代のスペシャリティカーなら、このくらい電動でスマートにやらせてくれよと思ったものの、あ、そうか。この運転席に座るのは自分ひとり。もちろん、助手席もステディな一人のための特別席だ。一度、フィックスしたら調整する必要なんてないので、手動で十分ってことなのか(って解釈でいいんですよね?)。

ホンダ プレリュードホンダ プレリュード

◆「GT」モードでしゃきっと快適に

新時代のクルマの心臓は、当然、ハイブリッドである。ついでにガソリンはレギュラーである。スタートスイッチをオンにしても、エンジンはすぐさまかかるわけではないので一瞬、不安になるものの、そのままアクセルを踏み込むと、すうっと走り出す。加速はなめらか。底のほうから聞こえ始めるエンジン音もたのもしい。

ドライブモードは4段階。コンフォート/GT/スポーツ/インディビデュアル(個別調整)。最近は、エコではなく、コンフォートと呼ばせているのか。確かに、デートカーに「エコ」では、どうもケチくさくてしっくりこない。なんたって、エコには、エコロジーだけじゃなくエコノミーという意味も含まれていることだし。

ホンダ プレリュードホンダ プレリュード

コンフォートは、ゆったりとした走りができるため街中ではまさに快適である。ただ、このまま高速道路へと突入すると印象が変わる。路面のうねりに対して、ぼよんぼよん……と、ゆったりが裏目に出てなかなか上下の動きが収束してくれないのである。すかさずドライブモードをGTに切り替える。GT=グランツーリズモ=長距離の優雅な旅。すると、クルマ全体にしゃきっと輪郭が見えたようなシャープさが加わり、とたんに、快適さが味わえるようになる。これは気持ちいい。

どうかドライバーはデート中、浮かれまくってコンフォートのまま高速道路を走り続けることのないように。隣に座る女性が私のように繊細(異論却下)なら、酔って吐いてデートが惨劇になる可能性も否めないのだから。

◆大人の気配りとスマートな身のこなしができる人なら

ホンダ プレリュードホンダ プレリュード

試乗が終わり、駐車場で降りようとすると、ドアの重さに改めて2ドアであることを認識する。ドアが重い、そして大きい。さらに、低めのシートは立ち上がるときの重心移動が、ヒップポイントの高いクルマとはまるで違う。間違っても「よっこいしょ」などと言いながら、ボディに手をかけて立ち上がらないことを願う。大人のデートを知的に演出するためにも、筋量低下に抗っていただき、腹筋、背筋、腸腰筋をしっかり鍛えて軽々とした乗り降りでデートを締めくくっていただきたい。

今回のワンポイント確認「プレリュードは大人のデートに使えるのか」、は、大人の気配りとスマートな身のこなしができる人ならば、の条件つき。これができないと、己の粗を突き付けられてしまう。プレリュードはそういう意味では、かなり残酷なクルマなのである。

ホンダ プレリュードホンダ プレリュード

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV

特集