日産自動車は、11月4日(日本時間11月5日未明)に米国ラスベガスで開幕する「SEMAショー2025」において、『NISMO GT-Z』を初公開すると発表した。
この車両は、Forsberg Racingとの長年にわたるコラボレーションの最新作だ。日産『フェアレディZ NISMO』をベースとして、Forsberg Racingが手がけたレーシングカーとなる。2026年のGRIDLIFE GLGTシリーズへの参戦を予定しており、市販スポーツカーを競技レベルまで押し上げる改造の可能性を示している。
日産 NISMO GT-Zサスペンション系統では、NISMOコイルオーバーサスペンションキット、調整式フロント・リアコントロールアーム、パフォーマンススウェイバーなど、NISMOカタログから厳選されたパーツを採用。ホイールには試作品のNISMO LM-RS1(18インチ×10.5インチ +22)を装着し、ヨコハマADVAN A052タイヤを組み合わせている。
エクステリアでは、NISMO/Forsberg Racingのリバリーデザインを施し、APRパフォーマンス製のGT-250スワンネックウイング、フロントスプリッター、カナードを装備。Z1製ブレーキダクトキットと競技用ビッグブレーキキットで制動性能を強化している。
日産 NISMO GT-Z
インテリアは完全な競技仕様となっており、RECARO P1300GTカーボンシート、ロードレース仕様のロールケージ、NISMO製レーシングハーネス、MoTeC製のダッシュボードとキーパッドを装備。安全性を重視したFireSafe消火システムも搭載されている。
パフォーマンス面では、Z1製VRX70Bターボチャージャー、エアツーエアインタークーラーキット、高圧燃料ポンプ、高流量インジェクターなどを採用し、大幅なパワーアップを実現。冷却系統も強化され、長時間の競技走行に対応できる仕様となっている。










