ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R9』が発売前に完売!? 人気の理由は「コスパ」にあり

ヤマハ YZF-R9
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  • ヤマハ YZF-R9(ディープパープリッシュブルーメタリックC)
  • ヤマハ YZF-R9(マットダークグレーメタリック6)
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ヤマハ発動機販売は10月9日に発表した新型スーパースポーツモデル『YZF-R9 ABS』が、発売を前に年間の生産上限数に達したため受注を終了したと発表した。10月30日に発売の予定だった。

【画像】人気殺到で受注終了したヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R9』

YZF-R9は2024年10月に世界初公開。欧州・北米から導入が始まり、すでにモータースポーツでも活躍。ミドルクラス最強クラスのトラックパフォーマンスとスキルやステージを選ばない親しみやすさを併せ持つ懐の広いモデルに仕上げられた、新コンセプトの「YZF-Rシリーズ」として日本のファンからも注目を集めていた。発表から約1年、待望のモデルだっただけに注文が殺到したようだ。

ヤマハ YZF-R9(ディープパープリッシュブルーメタリックC)ヤマハ YZF-R9(ディープパープリッシュブルーメタリックC)

YZF-R9は、600cc直列4気筒スーパースポーツ『YZF-R6』に匹敵する性能を備えながら、『MT-09』や『XSR900』と共通する直列3気筒888ccエンジンと軽量アルミフレームが生み出すスキルやステージを選ばない親しみやすさを両立させた新たなスーパースポーツだ。

採用された「CP3」エンジンは燃料供給系に「YCC-T(Yamaha Chip Controlled Throttle=ヤマハ電子制御スロットル)」を採用し、よりきめ細やかな吸入空気量制御を行う。最高出力は120ps/10000rpm、最大トルクは93Nm/7000rpmを発揮。

専用開発の重力鋳造アルミフレームは、低荷重域でのしなやかさと、高荷重域での強度の両立を狙ったもの。ベースモデルのMT-09から各剛性はねじり18%、縦37%、横16%アップ。さらに剛性を充分確保しつつ、軽量化も実現。メインフレームの単体重量は、ヤマハの歴代スーパースポーツ(YZF-R1/YZF-R6)の中でも最も軽い9.7kgを実現した。

ヤマハ YZF-R9ヤマハ YZF-R9

YZF-Rシリーズらしいデザインは空力性能にもこだわり、これまでのヤマハスーパースポーツモデルのなかで、最も空気抵抗が少ないYZF-R6よりも優れたCd・A値を達成。ポジションランプ下部には大きく張り出したウイングレットを採用。これはサーキット走行などでのウィリー限界を高めるためではなく、公道走行時、横風などの外乱を抑制しつつ、旋回中により接地感を高めることを目的とした形状としている。またライダーへの熱の伝達を抑制するとともに、冷却性能にも貢献する。

ハンドルはハンドルクラウン下方にマウントするセパレートタイプを採用。スーパースポーツとして求められるフロント荷重を確保しつつ、適度な前傾姿勢による日常的な扱いやすさも重視した。前後荷重配分、ホイールベース、キャスター角、トレール量、前後サスペンションのストロークに伴うバネ上固有値などを最適化することで、優れたハンドリングと高い一体感を実現。運動性とさまざまなシーンにおける乗りやすさを両立したモデルとなっている。

ヤマハ YZF-R9ヤマハ YZF-R9

カラーリングは、YZF-Rのブランドを象徴するヤマハレーシングブルーを表現した「ブルー」、シリアスなスポーティネスを表現し、幅広い層に向けた「マットダークグレー」、初代YZF-R1の白と赤のトーンを時代感にマッチするように仕上げた「ホワイト」の3色を採用した。価格は149万6000円だ。

年間販売台数は300台としていたが、発売を前に生産上限数に達したため受注終了となった。ヤマハは「ご検討をいただいているお客様には多大なるご迷惑をおかけし申し訳ございません。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます」としている。

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受注終了の話題はすでにSNSでも拡散され、X(旧Twitter)では、「もう完売したんか・・・早いw」「生産台数300台、瞬で終わってて笑いました」などのコメントが寄せられている。

人気の理由はコストパフォーマンスにあるようだ。Xでは900ccスーパースポーツでありながら149万6000円という価格に、「どうなってんねんヤマハ(褒め)」「装備性能全てにおいて余念がなく安い」「昨今の情勢でなかなかできるもんじゃないと思う」といったコメントが寄せられ、注目度の高さがうかがえた。「R9旋風」はまだまだ吹き荒れそうだ。

《小國陽大》

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