待望の新型ヤマハ『YZF-R9』日本発売! 軽量フレーム&3気筒エンジンで「速く、親しみやすいスーパースポーツ」149.6万円

ヤマハ YZF-R9(ブルーイッシュホワイトパール1)
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  • ヤマハ YZF-R9(ディープパープリッシュブルーメタリックC)
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ヤマハ発動機販売は9日、新型スーパースポーツモデル『YZF-R9 ABS』を10月30日に発売すると発表した。欧州・北米から導入が始まり、すでにモータースポーツでも活躍。国内発売が待望されていたモデルがいよいよ発売となる。価格は149万6000円。

【画像】ヤマハ YZF-R9 の全カラー

◆スーパースポーツの理想を詰め込んだ新しいミドルクラス

ヤマハ YZF-R9(ブルーイッシュホワイトパール1)ヤマハ YZF-R9(ブルーイッシュホワイトパール1)

YZF-R9は『MT-09』のパワーユニットをもとに、ミドルクラス最強のトラックパフォーマンスを具現化。最高のエキサイトメントと、スキルやステージを選ばない親しみやすさを併せ持つ懐の広いモデルに仕上げた。

ヤマハは2022年2月に新型スーパースポーツ『YZF-R7』を投入。レーシングマシンを想起させるスタイリングそのままに、カジュアルにスポーツライディングを楽しめる新しいカテゴリーを生み出した。需要の高まりを受け、さらなるスーパースポーツの理想を詰め込んだ新しいミドルクラス・900ccの姿を実現すべくYZF-R9を開発した。

600cc直列4気筒スーパースポーツ『YZF-R6』に匹敵する性能を備えながら、『MT-09』や『XSR900』と共通する直列3気筒888ccエンジンと軽量アルミフレームが生み出すスキルやステージを選ばない親しみやすさを両立させた新たなYZF-RシリーズがこのYZF-R9だ。

◆YZF-Rの中でも扱いやすく、速く

ヤマハ YZF-R9ヤマハ YZF-R9

この「CP3」エンジンは燃料供給系に「YCC-T(Yamaha Chip Controlled Throttle=ヤマハ電子制御スロットル)」を採用し、よりきめ細やかな吸入空気量制御を行う。またドライバビリティに寄与する吸排気音に着目し、CP3エンジンらしさを活かすサウンドをデザイン。エアクリーナーボックスの形状とそのカバーに設けたフィンによって、低速・低回転域では排気音が心地よく、高速・高回転域では吸気音を強調、トルク感と加速感を際立たせている。最高出力は120ps/10000rpm、最大トルクは93Nm/7000rpmを発揮。

専用開発の重力鋳造アルミフレームは、低荷重域でのしなやかさと、高荷重域での強度の両立を狙ったもの。ベースモデルのMT-09から各剛性はねじり18%、縦37%、横16%アップ。さらに剛性を充分確保しつつ、軽量化も実現。メインフレームの単体重量は、ヤマハの歴代スーパースポーツ(YZF-R1/YZF-R6)の中でも最も軽い9.7kgを実現した。

ヤマハ YZF-R9ヤマハ YZF-R9

優れたハンドリングと高い一体感を実現するため、前後荷重配分、ホイールベース、キャスター角、トレール量、前後サスペンションのストロークに伴うバネ上固有値、アンチスクワット率(加速時に車体後方の沈み込みを穏和する割合)などを相互最適化。その上で理想のライディングポジションを決定したという。適度な前傾姿勢を実現するため、ハンドルポジションからヒップポジションの距離を既存のYZF-Rシリーズよりも短縮。良好な足付きを確保するため、ヒップポイントと膝周りが窮屈にならないようフートポジションを下げることで、運動性とさまざまなシーンにおける乗りやすさを両立した。

ハンドルはハンドルクラウン下方にマウントするセパレートタイプを採用。スーパースポーツとして求められるフロント荷重を確保しつつ、適度な前傾姿勢による日常的な扱いやすさも重視した。

ヤマハ YZF-R9ヤマハ YZF-R9

◆YZF-R6よりも優れた空力性能

前後サスペンションは新構造のKYB製をYZF-R9専用にセッティングし採用。フロントには、2025年モデルのフラッグシップ「YZF-R1」と同じ、インナー径Φ43mm・ストローク量120mmの倒立式サスペンションを搭載。イニシャル調整の他、減衰力は右が伸び側、左が圧側を受け持つ左右独立方式を採用。圧側はさらに高速と低速の2WAYセッティングが可能となっている。ベースバルブを追加しており、ボトム部分へ流入するオイルを制限、もしくは抑止することによって、シリンダー内の圧力を最適化。ストローク時の応答性を高めた。

リアには、極低速減衰力発生構造を持つ新設計のリンク式モノクロスサスペンションを装備。イニシャルの他、伸び側減衰力、圧側減衰力、車高の調整機構を備える。ピストンロッドの先端に微低速領域を司るバルブを加え、フリクション領域に近い部分の減衰力をコントロール。バネ下の不要な動きを抑え、上質なストローク感と接地感に貢献する。

ヤマハ YZF-R9ヤマハ YZF-R9

また、フロントのアウターおよびリアのリザーバータンクには、外観品質に優れ、耐摩耗性に優れる「カシマコート」を採用。新型XSR900でも採用されたもので、性能だけでなく独特のカッパーカラーも特徴となる。

YZF-Rシリーズらしいデザインは空力性能にもこだわり、これまでのヤマハスーパースポーツモデルのなかで、最も空気抵抗が少ないYZF-R6よりも優れたCd・A値を達成。ポジションランプ下部には大きく張り出したウイングレットを採用。これはサーキット走行などでのウィリー限界を高めるためではなく、公道走行時、横風などの外乱を抑制しつつ、旋回中により接地感を高めることを目的とした形状としている。直進時は6~7%、旋回中にはフロントM字ダクト下に設けたスポイラーとの組み合わせで、10%程度前輪揚力を抑制する。

さらに車体の横方向と下方向へ熱を放出する機構を設置。エンジンからの放熱やそれを除去するためのラジエターからの排風による、ライダーへの熱の伝達を抑制するとともに、冷却性能に貢献する。

ヤマハ YZF-R9ヤマハ YZF-R9

◆初代YZF-R1の「白×赤」をオマージュ

走行モードを好みで切り替えられる「YRC(Yamaha Ride Control)」も搭載。クルーズコントロールシステムや設定した速度に最高速度を制限できる「YVSL(ヤマハバリアブルスピードリミッター)」やトラクションコントロールシステム、ローンチコントロール、ABSリアOFFなどさまざまな制御設定も可能としている。

5インチのフルカラーTFTディスプレイと、直感的操作が可能なハンドルスイッチによって走行中でも自然な操作でさまざまな情報を表示することが可能に。専用アプリ「Y-Connect」をインストールしたスマートフォンと連携することでYRCのセッティングのほか、電話やメールの着信、スマートフォンの電池残量などを表示することも可能に。サーキット走行をより楽しめる無料アプリ「Y-TRAC Rev」も10月14日に配信予定となっている。

ヤマハ YZF-R9ヤマハ YZF-R9

カラーリングは、YZF-Rのブランドを象徴するヤマハレーシングブルーを表現した「ブルー」、シリアスなスポーティネスを表現し、幅広い層に向けた「マットダークグレー」、初代YZF-R1の白と赤のトーンを時代感にマッチするように仕上げた「ホワイト」の3色を採用した。

販売計画は年間300台となっている。

《レスポンス編集部》

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