中国のEVメーカーのNIO(ニーオ)は、新型プレミアムフラッグシップSUV『ES8』の予約受付を開始した。
ES8は6人乗りと7人乗りの2つのバリエーションを用意。エグゼクティブプレミアムエディションは41万6800元から、バッテリーサブスクリプションサービス「BaaS」利用時は30万8800元からとなる。エグゼクティブシグネチャーエディションは45万6800元から、BaaS利用時は34万8800元からの価格設定だ。正式発売は9月末を予定しており、発売と同時にユーザーへの納車が開始される。
新型ES8は全長5280mm、ホイールベース3130mmを誇り、中国最大のバッテリーEV SUVとして位置づけられる。ニオの最新900V高電圧アーキテクチャを採用し、標準で102kWhバッテリーを搭載。デュアルモーターシステムは520kWの出力と700N・mの最大トルクを発生し、0-100km/h加速は3.97秒を実現する。空力性能の向上により抗力係数0.259を達成し、CLTC基準で最大635kmの航続距離を可能にした。
内装では、6.2平方mのクラス最大のキャビンエリアを確保し、3列すべてのシートで快適性を追求。6人乗りモデルでは業界唯一となる3つのゼロGシートを標準装備する。また、27スピーカー、2600W出力のニオLYRA 8.1.4.2イマーシブサウンドシステムを搭載し、ドルビーアトモス対応で極上の音響体験を提供する。
安全面では、業界標準を大幅に上回る72の包括的衝突試験を実施し、グローバル5つ星基準を超える安全性能を実現。標準で11個のエアバッグを装備し、全乗員の包括的保護を図っている。
NIOは中国全土に8173の充電・バッテリー交換ステーションを展開しており、うち3458のバッテリー交換ステーションと4715以上の充電ステーションを運営。この充実したインフラにより、新型ES8は航続距離への不安のない唯一のプレミアム大型3列バッテリーEV SUVとしている。