中国のEVメーカーのNIOは11月21日、広州モーターショー2025において、新製品と技術を発表した。
NIOはブランドとロゴの9周年を迎え、スマート電気セダンのフラッグシップモデル『ET9』の新たな特別色「First Light」と「Sunlit Peak」を発表。価格は現金購入で81万8000元から、バッテリーサブスクリプションサービス(BaaS)利用時は71万元からとなる。
同社は2025年を節目の年と位置づけ、新型モデルの投入や技術革新を加速。広州モーターショー2025では、フラッグシップET9に加え、新型『ES8』、新『ET5』、『ET5T』、『ES6』、『EC6』といった幅広いモデルを出展。さらに特別仕様の『ES6 Milestone Edition』や『ET5T Noir Version』も初公開し、製品力を示した。
また、90万回のバッテリー交換達成を記念し、コカ・コーラとコラボしたPower Swap Stationを展示。「3分間の電池交換、純粋な喜びを先に」をテーマにしたデザインと限定のNIOブランドコカ・コーラが会場で提供された。
NIOは、2025年11月21日時点で中国国内に8380の充電・交換施設を展開。その内訳は3576の電池交換ステーションと4804の充電ステーションに計2万7444基の充電器を設置し、業界トップを走る。広東省では451の交換ステーションと505の充電ステーション(3622基の充電器)をカバーし、122の地区・県全域を網羅している。
9月に発売した新型ES8は広い室内空間や快適性、走行性能を活かし、40万元以上のBEVモデルで最速の41日で1万台出荷を達成した。
3列シートのバッテリー電気SUV市場がレンジエクステンダーやプラグインハイブリッド、ICE車を上回る成長を示しており、BEV時代の到来を裏付けている。
ES8は6人乗りで12個のスーツケースを収納可能。ドルビーアトモスとドルビービジョンを備えた没入型キャビンと、最新のNOMIインテリジェンスが優れたユーザー体験を提供する。
NIOは11年前にブランドを確立。ロゴは「空と視野」を表す上弧と「大地と行動」を意味する下弧で構成。両者の接点が「地平線」で、希望と新たな出発を象徴している。



