マツダは7月10日、クロスオーバーSUV『CX-5』の新型モデルを発表した。日本市場では2026年中の発売を予定しており、トヨタ『RAV4』や日産『エクストレイル』などが直接的なライバルとなる見込みだ。
新型CX-5は、全長4690mm、全幅1860mm、全高1695mmと、CセグメントSUVとして標準的なサイズを持つ。搭載されるパワートレインは、2.5Lガソリンエンジン「e-SKYACTIV G」にマイルドハイブリッドシステム「Mハイブリッド」を組み合わせたもので、日本市場でも導入される予定だ。
価格は未発表だが、2WDモデルで350万~370万円、4WDモデルで370万~390万円、上級グレードでは400万~420万円程度と予想されている。
この価格帯・仕様から見て、日本市場での主なライバル車種として以下のモデルが挙げられるだろう。
●トヨタRAV4
CX-5と同様にCセグメントに属し、2.0Lガソリン、2.5Lハイブリッド、2.5Lプラグインハイブリッドと多彩なパワートレインを展開。全長4600mmで価格帯(ハイブリッドが385万9900~453万2000円)も近く、アウトドア志向のグレードも用意されている。なおRAV4はすでに2025年度内の新型登場が予告されている。

●日産エクストレイル
電動化技術「e-POWER」と電動4WD「e-4ORCE」を搭載する最新型が、走行性能と環境性能で高く評価されている。全長4660mmとサイズ感も近く、ファミリーユースを意識した商品性で新型CX-5と競合。エクストレイルの価格帯は360万1400~475万2000円となっている。

●三菱アウトランダー
アウトランダーはPHEV専用モデルとして展開され、上級志向のSUVを求めるユーザーに人気がある。価格帯は526万3500~668万5800円で、国の補助金58万円など行政の補助があるものの、新型CX-5よりひとクラス上の価格帯だ。全長4720mmと寸法もやや大きい。新型CX-5の上級装備グレードと競合する場面が予想される。
●三菱エクリプスクロス
エクリプスクロスは全長4545mmでコンパクト寄りながら、PHEVモデルも展開しており電動SUVとしての存在感を持つ。デザイン性や運転のしやすさを重視するユーザーにとって、新型CX-5のエントリーグレードと競合する場面がある。エクリプスクロスPHEVの価格帯は409万4200~465万0800円、補助金を使うと300万円台後半からとなる。
これらのほかにも、スバル『フォレスター』やホンダ『CR-V』(次期型が日本再導入か)、輸入車ではフォルクスワーゲン『ティグアン』などもライバルになるかもしれない。