日産、横浜の「グローバル本社」ビル売却先、米投資ファンドKKRが有力[新聞ウォッチ]

売却が検討されているという日産グローバル本社
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  • 日産自動車グローバル本社
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業績不振の日産自動車が、再建資金を確保するために売却を検討している横浜市にある「グローバル本社」ビルの買い手先がほぼ固まったようだ。

きょうの各紙にも「日産、本社ビル売却先、KKR有力、1000億円弱」などと取り上げているが、売却先として米投資ファンドのコールバーグ・グラビス・ロバーツ(KKR)が有力候補になっているという。

それによると、売却規模は約900億円(日経には1000億円弱)になる見込み。日産は本社売却に向けた入札を実施したところ、KKR系の企業が最高額で応札したとみられ、有力な売却先になっており、年内にも売却手続きを完了する方向で協議が進んでいるという。

日産は売却先と賃貸契約を結び、施設を継続使用する「セール・アンド・リースバック」を活用する方向で調整中で、本社を売却しても日産社員は同じ本社で業務を続けることが可能となる。

ただ、日経によると、リースバックによる賃料の支払いがキャッシュフロー(現金収支)を悪化させるとして、「日産経営陣の一部は本社売却に慎重な姿勢を示しており、KKRへの売却が実現しない可能性もある」とも伝えている。

今後、『リーフ』や『キックス』など新型車を相次いで投入する計画もあるようだが、本業の販売戦略を強化しても1000億円規模の資金を稼ぎ出すのは至難の業。「背に腹は代えられぬ」とも思えるのだが…。

日産自動車グローバル本社日産自動車グローバル本社

2025年8月22日付

●米EU関税共同声明、車15%の法案提出後 (読売・2面)

●日産本社売却KKR有力(読売・8面)

●財源確保折り合わず、ガソリン減税 与野党協議(毎日・4面)

●三菱ふそう、トラック3万台リコール(産経・18面)

●トヨタ「災害時の電源」アピール、燃料電池車で冷蔵庫・エアコン1週間(東京・4面)

●路線バス、大都市も苦境、主要自治体補助金、10年で倍増 (日経・1面)

●トヨタ、タイで電動車拡充、乗用EV販売再開、最安値HV (日経・11面)

●日野自、羽村工場の管轄会社設立(日経・17面)

《福田俊之》

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