【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人

BYD シーライオン7 AWD
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同じ“e-Platform 3.0”をベースとする……と聞かされるまでもなく、デザインといいサイズ感といい、『シール』との近似性は肌で実感するところ。シールが4ドアセダンであるのに対して、市場のど真ん中、SUVカテゴリーに投入されたのがこの『シーライオン7』という訳だ。

◆全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」な機能

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実車は全長4830mm×全幅1925mm×全高1620mmとなかなか堂々としたもの。とくに全幅は、試乗車を借り受けた直後は超慎重な扱いを心がけた。

というのも(長いが説明を記すと)着座位置の高いSUVの場合、見晴らしのよさだけでなく、見えているポイントから左側面とタイヤに沿って垂線を下ろしていったときの着地点がどこかを、背の高いことによる誤差を修正しながらイメージする必要があり、それがやりやすいかどうかも重要だからだ。

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ただし幸いシーライオン7の場合、ガイド線付きの精細なカメラ画像の助けを借りてボディと左側方の壁などとのクリアランスが掴めることもあり心配は無用(ステアリングのカメラ起動ボタンは、現状より“カメラのシンボルマーク”のほうがよりわかりやすいと思った)。

◆まさに至れり尽くせり

クルマそのものは、ゆとりのあるクラスだけに快適そのもの。長距離をこなしても疲れ知らずのシートの心地いいホールド感もいい。アメニティ/機能に関してもシートベンチレーション(前席)とシートヒーター(前・後)、ステアリングヒーターや、センターコンソールのベンチレーション付き(!)スマホワイヤレス充電、マイナスイオン発生機を始め至れり尽くせり。

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15.6インチの電動回転式マルチタッチスクリーンはお馴染みの装備だが、室内幅のあるシーライオン7の場合、横位置では手を伸ばしてもやや遠い画面左側の機能が縦位置だと扱いやすい……といったメリットがある。後席用のベンチレーションの吹き出し口がほどよい高さにあり、ここに“フセ”で乗車している我が家のシュン(柴犬・オス・3歳)にとってもそれはおあつらえ向けだった。

後席は床面がフラットで、座面の高さがしっかりとられリクライニングも効くシートのおかげで、心地いい着座姿勢がとれる。ラゲッジスペースも奥行き1205mm、幅1010mm(いずれも筆者実測値)とタップリとした容量。ハンズフリーアクセスパワーテールゲートも備わる。

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◆いかなる場面でも安定感が高い4WD

走りは2WD、4WDとそれぞれに趣の違いがあり、筆者の場合、シールと同様に、いかなる場面でも安定感が高い4WDが身体に馴染んだ。もちろん動力性能も十分なものだ。乗り味は基本的にドッシリとなめらかなものだが、車重(4WDで2340kg、総重量は2615kgに達する)と車高を担保してのことか、低速で足回りの動きがよりしなやかでもいいと感じた。

一充電走行距離のカタログ値は4WDで540km、2WDなら590kmとさすがに余裕があり、出先でも充電量が大きく下がらないうちに充電スポットに立ち寄る使い方であれば、ストレスなく100%に復帰させられるなど、安心して乗りこなせる。

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■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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