日本のEVベンチャー企業、HWエレクトロ(HWE)は、2023年に投入する予定のEV商用バン『ELEMO-L』を東京オートサロン2023で初公開した。

HWEは自社で製造拠点を持たないファブレスメーカー。このエレモLも北米や欧州で販売されている車両を、日本向けにアレンジして投入予定だという。全長5457mm×全幅1850mm×全高2046mmというボディサイズは、実際に目の当たりにするとかなり大きな印象を受ける。一方で、円形のヘッドライトと丸みを帯びたバンパーによって、フロントビューから受ける印象は巨大に似合わずやわらかい。EVならではのグリルの小ささも、威圧感の低減に貢献する。

最高速度は80km/hとかなり控えめだが、都市部を走る分には問題ないスペックであるとも言える。航続距離は270kmとなっており、ラストワンマイル用途を考えれば十分な距離。おっとりした顔でありながら、日本の商用車業界に対する「刺客」にもなりうる可能性を秘めていると言えよう。
