アキュラが新デザインを『プレシジョンEV』で提示…2024年の電動SUV

イタリアのラグジュアリーパワーボートにインスパイアされたデザイン

新デザインは2024年内発売のブランド初のEV『ZDX』に反映

自動運転と手動運転の両方に対応のインテリア

アキュラ・プレシジョン EV コンセプト
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ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは8月18日、『プレシジョンEVコンセプト』(Acura Precision EV Concept)を、米国カリフォルニア州で開催中の「モントレー・カー・ウィーク2022」の「プライベート・アキュラ・レセプション」で初公開した。

◆イタリアのラグジュアリーパワーボートにインスパイアされたデザイン

アキュラ・プレシジョン EV コンセプトアキュラ・プレシジョン EV コンセプト

プレシジョンEVコンセプトは、今後の電動化時代におけるアキュラデザインの方向性を示したモデルだ。アキュラの新しいデザイン言語は、2024年に登場する新型電動SUVに初めて採用されるという。

イタリアのラグジュアリーパワーボートの造形にインスパイアされた流麗で力強いフォルムが特長だ。EVらしく開口部がないノーズ部分には、LEDで光る新しい「ダイヤモンド・ペンタゴン・グリル」をあしらう。また、鋭角でシャープな形状のデイタイムランニングライトや「パーティクル・グリッチ」と呼ぶ独特の抽象的なパターンを、前後のデザインや23インチホイールに配している。

米国ロサンゼルスの 「アキュラ・デザイン・スタジオ」によってデザインされた。米国カリフォルニアの強い日差しに合わせて、最適化されたマット塗装の「ダブル・エイペックス・ブルー」と呼ばれる鮮やかな特別塗装をまとう。

◆新デザインは2024年内発売のブランド初のEV『ZDX』に反映

プレシジョンEVコンセプトのデザインを具現化する最初のモデルが、北米で2024年内に発売予定のブランド初のEV、アキュラ『ZDX』になる。アキュラZDXは、ホンダとGMの提携効果を生かして、共同開発される。GMの「アルティウム」バッテリーを搭載し、スポーティな「タイプS」も設定する。

アルティウムバッテリーは、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができる方式を採用している。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができるという。

アルティウムバッテリーの蓄電容量は、50~200kWhだ。アルティウムバッテリーによって駆動するEVは、レベル2の直流(DC)急速充電に対応して設計されている。多くの車両が、400Vのバッテリーパックで最大出力200kWの急速充電機能を備える。自社開発による電気モーターは、前輪駆動(FWD)、後輪駆動(RWD)、全輪駆動(AWD)、パフォーマンスAWDに対応するという。

◆自動運転と手動運転の両方に対応のインテリア

アキュラ・プレシジョン EV コンセプトアキュラ・プレシジョン EV コンセプト

プレシジョンEVコンセプトのインテリアは、自動運転と手動運転の両方に対応している。F1マシンのコックピットに着想を得て、ドライビングポジションは低めにした。ヨークスタイルのステアリングホイールを装備する。インテリアは、手動運転の「インスティンクティブ・ドライブ・モード」と、自動運転の「スピリチュアル・ラウンジ・モード」が切り替えられる。

インスティンクティブ・ドライブ・モードは、レーシングスタイルのデジタル表示によって、ドライバーと車両とのダイナミックなつながりを強化する。赤いアンビエントライトなどが、ドライビングの喜びを演出する。スピリチュアル・ラウンジ・モードでは、ステアリング ホイールが格納され、心地よい香りとともに、水の中を表現したアニメーションがプロジェクションで映し出され、キャビンがリラックス空間に変わる。

キャビンには、持続可能で環境に配慮した素材を使う。リサイクルされたプラスチック製のトリムや 100%バイオマスのレザーなどをあしらった。すべてのアルミと、ステアリングホイールの一部は、リサイクルされた素材で作られている。直感的で使いやすい湾曲した透明ディスプレイと、触覚タッチレスポンスを備えた次世代のアキュラHMI も搭載されている。


《森脇稔》

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