国土交通省、気象庁、NEXCO東日本/中日本、首都高速道路の5者は2月9日、関東甲信地方で予想される大雪に対する緊急発表を行い、不要不急の外出を控えるようドライバーに呼びかけている。
関東甲信地方では、2月10日から11日にかけて雪や雨が降り大雪となる所があり、関東地方平野部でも積雪となる見込み。予想より気温が低くなった場合には、警報級の大雪となるおそれがあり、東京23区などの平野部でも1月6日と同程度の大雪となって、交通機関に影響が出る可能性がある。また、1月6日と比べて雪または雨の降る時間が長く、降水量が多くなることも予想される。
普段は雪が降らない平野部でも、突然の降雪による立ち往生や路面凍結によるスリップ等が発生。国交省など5者は積雪がある場合はできるだけ不要不急の外出は控えるよう呼びかけている。また、やむを得ず外出する場合は、最新の気象情報や道路状況を確認し、冬用タイヤまたはチェーンの装着、スコップの携行などの準備を整え、十分な時間的余裕を持って行動するよう協力を呼びかけている。
なお、短期間の集中的な大雪時には、大規模な車両滞留を回避するために、高速道路と並行する国道等を同時通行止めとして集中的な除雪を行う場合があるほか、高速道路は全ての区間で状況により通行止めを行う場合があるとしている。
また、特に大型車については、厳重な注意を呼びかけている。近年、冬用タイヤを装着していても、新雪や縦断勾配の大きな箇所等で大型車がスタックする事案が多発。このため、車両周りの除雪用にスコップを携行するよう注意を呼びかけている。また、道路勾配の大きな箇所では滑り止め用の砂箱を配置してあるところがあり、スタックした際には利用するよう呼びかけている。
なお、国土交通省では、冬タイヤの未装着等により事業用自動車が立ち往生した場合、悪質な事例については、監査を実施したうえで、講じた措置が不十分と判断されれば、当該事業者の行政処分を行うこととしている。