【三菱 アウトランダーPHEV 新型】加藤社長「日本での受注も非常に好調な滑り出し」

三菱 アウトランダーPHEV 新型
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  • 三菱自動車加藤隆雄社長

三菱自動車工業の加藤隆雄社長は10月28日、8年ぶりにフルモデルチェンジしたSUV『アウトランダーPHEV』について、「日本でも受注を取り始めたが、非常に好調な滑り出しで、お客さまの関心の高さを感じている」と述べた。

新型アウトランダーPHEVは、アライアンス共通のプラットフォームを使用し、コネクティッド機能も共通、そして運転アシスト機能は日産自動車の技術ということで、日産のクルマと似たようなものになるのではないかという声も出ていた。

「PHEVについては当社独自の技術を搭載しており、できあがりを見れば、本当に三菱自動車らしいクルマに仕上がった」と加藤社長は話し、実際に運転してみても、その操縦性と走破性に満足したそうだ。

特にPHEVについては、コンポーネントを刷新して電動車としての魅力を一層高めるとともに、EVの航続距離を延長し、EVらしい加速感を向上させた。フロントおよびリアモーター、駆動用バッテリーの出力を約40%高めることで、アクセルを強く踏み込むシーンでも極力エンジンを始動せずにEV走行の維持を可能にした。

「アウトランダーPHEVは、製造から使用、廃棄までのCO2排出量が少なく環境負荷が低い、カーボンニュートラルの実現に向けた現在の最適解だ」と加藤社長は自信を見せる。

販売面についても、新しい工夫をしていくそうだ。例えば、試乗もこれまで1泊2日だったのをキャンプでも使用してもらえるように2泊3日に伸ばしたり、全国の大型商業施設8カ所で「PHEVフューチャーパーク」をいうイベントを開催する。文字通り、PHEVのいいところを見て、体感してもらおうというわけだ。

海外展開についても、オーストラリアとニュージーランドでまもなく販売を開始するが、すでに販売店への問い合わせが非常に多いそうだ。来年にはガソリン車を販売している米国をはじめ、中国、欧州にも展開していく予定だが、多くの国から引き合いがきており、どのような形でグローバル展開をしていくのがいいのか、嬉しい悩みを抱えているようだ。

三菱自動車は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で販売台数が大きく落ち込み、厳しい状況だ。2020年度のグローバル販売台数は80万台と前年度よりも29%も落ち込んだ。2021年度についても、20度よりも販売を大きく伸ばしているものの、19年度の販売には及ばない。新型アウトランダーPHEVは注目度も高く、三菱自動車はこのクルマで販売を大きく挽回したいところだろう。

《山田清志》

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