BMW M3 初の「ツーリング」、縦長グリルが確定…プロトタイプの写真

メルセデスAMG C63やアウディRS4アバントと競合

3.0リットル直6ツインターボ搭載

ドイツ・ニュルブルクリンク北コースで開発テスト

BMW M3 ツーリング のプロトタイプ
  • BMW M3 ツーリング のプロトタイプ
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  • BMW M3 ツーリング のプロトタイプ
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  • BMW 3シリーズ・ツーリング 新型の M340i xDrive(参考)
  • BMW 3シリーズ・ツーリング 新型の M340i xDrive(参考)
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BMWは9月24日、現在開発中の『M3ツーリング』(BMW M3 Touring)のプロトタイプの写真を公開した。

BMWは現在、新型『M3』のワゴン版として、M3ツーリングの開発を進めている。新型『M3セダン』は2020年9月、欧州で発表された。これに続いて、2022年にもM3ツーリングが登場すると見られる。

BMWは、新型M3にツーリングを設定することにより、高性能なプレミアムミッドレンジクラスのモデルラインナップを拡大する。M3ツーリングでは、ダイナミクスの新次元を追求しているという。

メルセデスAMG C63やアウディRS4アバントと競合

BMW M3 ツーリング のプロトタイプBMW M3 ツーリング のプロトタイプ

BMWは、ドイツ・ミュンヘン近郊のガーヒングの開発センターを拠点に、M3ツーリングの開発を進めている。BMWは2000年、3代目M3をベースにM3ツーリングのプロトタイプを製作したが、量産化には至らなかった。

BMW Mの歴史において、M3ツーリングが市販されるのは、今回が初めてになる。BMWによると、M固有のパフォーマンスに、ツーリングならではのスペースやインテリジェントな機能を組み合わせるという。

なお、M3よりも上に位置する『M5』では、1992年の第2世代と2007年の第4世代に、ツーリングが用意されたことがある。 BMWはM3ツーリングで、ワゴンボディを備えた高性能スポーツカーの高い柔軟性を、生産プロセスに組み込むことができることを証明するという。

BMWはM3ツーリングの投入により、競合プレミアムブランドに対抗していく。メルセデスAMGの『C63ステーションワゴン』、アウディ『RS4アバント』などと競合することになる。

3.0リットル直6ツインターボ搭載

BMW M3 ツーリング のプロトタイプBMW M3 ツーリング のプロトタイプ

M3ツーリングには、新型M3セダン同様、ボンネットの下に3.0リットル直列6気筒の「M ツインパワーターボ」エンジンの最新版を搭載する。BMW Mの他の高性能モデルと同様に、新型M3セダンでは、2つのパフォーマンスレベルが設定された。

標準仕様は最大出力が480hp。「コンペティション」では、最大出力が510hpに引き上げられる。最大トルクは66.3kgmを獲得する。M3ツーリングにも、2種類のパワースペックが用意されると見られる。

M3ツーリングでは、ベース車両の新型3シリーズ・ツーリングに対して、トレッドの拡大、フロントエアインテークの大幅な拡大、4本のエキゾーストテールパイプにより、象徴的なMのDNAを表現する。M3ツーリングでは、レース志向のパフォーマンスと日常的な実用性を高いレベルで組み合わせている、と自負する。

ドイツ・ニュルブルクリンク北コースで開発テスト

BMW M3 ツーリング のプロトタイプBMW M3 ツーリング のプロトタイプ

BMWはM3ツーリングで、レース志向のパフォーマンスと日常性の両立をMカーに求めるすべての顧客の要望に応える。新型3シリーズ・ツーリングの現時点の最強グレード、「M340i xDriveツーリング」を超えるパフォーマンスを追求していく。

他のBMW Mの高性能スポーツカーと同様に、開発テストは公道やサーキットで行われる。M3ツーリングの広範囲に及ぶ開発プロセスは、それが何よりもまず、M3であることを証明しているという。M3ツーリングの集中的なテストとチューニングプログラムは、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースでも行われる。

ニュルブルクリンク北コースでの走行テストは、サラブレッドのスポーツカー性能と機能的な実用性を併せ持つプレミアムミッドサイズのワゴンを開発するために必要という。

なお、BMWは、M3ツーリングとベース車両の『3シリーズ・ツーリング』新型との違いについて、エンジンとパフォーマンスをはじめ、トレッドの拡大、リアの4本出しテールパイプなどを挙げる。

フロントマスクについては、「エアインテークが著しく大きくなる」と公表しており、プロトタイプの写真からは、新型M3セダン同様、縦長デザインのキドニーグリルが採用されているのが見て取れる。このほか、リアには新型M3セダン同様、4本出しのエグゾーストを組み込んだディフューザーが装着されているのが確認できる。

《森脇稔》

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