◆第5世代のBMW「eDrive」テクノロジー

さらに、電気モーターと高電圧バッテリーは、自社工場で生産される。駆動ユニットと高電圧バッテリーユニットは、出力や蓄電容量を柔軟に変更できるため、さまざまなコンセプトやセグメントの車両に搭載できるという。
改良新型BMW iX3の第5世代BMW eDriveテクノロジーは、電気モーター、エレクトロニクス、トランスミッションを中央のハウジングに一体設計し、ドライブユニットに集約した。その結果、設置スペースと重量を大幅に削減した、と自負する。
また、電気駆動システムの出力密度は、BMWグループの既存のフルEVに比べて30%増加した。セルレベルでの高電圧バッテリーの重量エネルギー密度も、20%上昇する。最新の電気モーター、パワーエレクトロニクス、充電技術、高電圧バッテリーも搭載されている。
◆0-100km/h加速6.8秒で最高速は180km/h

Bレンジでは回生ブレーキが強めに作動し、アクセルペダルのみを使った1ペダル感覚で運転できる。回生ブレーキのレベルは、3段階で調整できる。アダプティブ回生は、ブレーキエネルギー回生と惰性走行を状況に応じて調整することで、運転の快適さと効率を高めている。
高電圧バッテリーユニットは、車両フロアの平らな位置に搭載される。このレイアウトのおかげで、BMW X3のプラグインハイブリッド車(PHV)と比較して、室内と荷室のスペースを犠牲にしていないという。
◆1回の充電での航続は最大460km

駆動コンポーネントの高い効率と高電圧バッテリーユニットの高エネルギー密度のおかげで、BMW iX3は、より大型で重量のあるバッテリーを搭載したEVと同等の航続を可能にしているという。
バッテリーは、最大150kWの出力で急速充電できる。10分の充電で、およそ100kmの航続に必要なバッテリー容量を充電できる。顧客は、「IONITY」の急速充電ステーションを利用できる、としている
◆大型化されたキドニーグリル

改良新型iX3には、Mスポーツパッケージを標準装備する。19インチのエアロホイールが標準。オプションで20インチのMエアロホイールが選択できる。アダプティブLEDヘッドライトも標準装備した。BMWレーザーライトはオプションで注文できる。
ステアリングとレーンコントロールアシスタントを備えた「Driving Assistant Professional」、ストップ&ゴー機能を備えたアクティブクルーズコントロール、オートスピードリミッターアシスト、ルートモニタリングなど、最新の先進運転支援システム(ADAS)を標準装備した。また、リバースアシストカメラとリバースアシスタントを備えたパーキングアシスタントも標準だ。
◆BMWライブコックピットプロフェッショナル

「BMWライブコックピットプロフェッショナル」には、クラウドベースのナビゲーションシステム「BMWマップ」と「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」を標準装備した。Apple「CarPlay」とグーグル「AndroidAuto」、リモートソフトウェアアップグレード、BMWConnectedのデジタルサービスも利用できる。
センターコンソールには、ギアセレクターレバー、BMWコントローラー、スタート/ストップボタン、ドライビングエクスペリエンスコントロールスイッチ、パーキングブレーキをレイアウトした。
「Sensatec」レザー張りのスポーツシート、アルミダークフィニッシュのインテリアトリムストリップが標準装備された。BMW i ブルーは、ギアセレクターレバー、スタート/ストップボタン、ステアリングホイールにアクセントとして添えられている。