発売から4年が経ち、今もなお大人気で新車もなかなか手に入りづらいと言われるホンダ『レブル250』。単気筒エンジンを搭載したクルーザータイプのモデルです。
安心の足着き性でほんとに扱いやすい
私としては女性に限らず幅広いビギナーにオススメしたいこのレブルですが、中でも250は女性にはすごく優しいマシンに仕上がっていると感じました。その一番の理由は、その安心の足着き性。シート高が690mmということで、身長160cmの私でも膝が曲がった状態で両方の足が地面にベタベタ。こういうクルーザータイプは、足着きに不安のある人にとってはほんとに扱いやすいと思うのです。
車重がとにかく軽い!
それに加えて車重がとにかく軽い!クルーザーと言えば、実際にはけっこう重量級が多いので、初めて乗る人や女性にはおすすめしづらいとことがあるんですよ。クルーザータイプで一番ビッグなものだとハーレーダビッドソンが思い浮かぶのですが、あのクラスになると250kg~300kgはザラ。
足が着くから「やったー」と思っても、ツーリングに行った先々では駐車場などでそれなりにバイクを押して取り回しする場面に出くわします。そんなときにバイクが重いととても大変。
なにより、ガレージや駐輪場から一人で重いバイクを押して出さなくてはならない。これでは、女性や初心者にはちょっと不安ですよね。ですが、レブル250の車重は170kg。250クラスとしては一般的な重さなので困ることがほとんどありません。
クルーザーに乗っているという実感をしっかり味わわせてくれる
そして、私が気に入ったのは250のエンジン。このエンジンは、もともと『CBR250R』や『CB250』といったスポーツ系のバイクに使われていたものですが、レブルにふさわしいパルス感やサウンドを発生するようにチューニングされています。250ccの単気筒でありながら、クルーザーに乗っているという実感をしっかり味わわせてくれるので、私としてはこれで十分だと思います。
他のカテゴリーとは一線を画した非日常感
そして、高めの位置にあるステアリングを握って、やや前方にあるステップに足を乗せたときのクルーザーらしいゆったりとしたライディングポジションがとても魅力的。
スポーツタイプのモデルやポジションが好きな私でも、レブルのクルーザーポジションを体験してみると、フルカウルやネイキッドなど他のカテゴリーとはちょっと一線を画した非日常感が感じられて、スポーツタイプと別にこういうのを持つのもありかなと思わせてくれました。
このクルーザーならではの非日常的な世界観を、重さなど辛い部分を感じさせずに手っ取り早く楽しめるように作られているのがレブル250。250クラスで普段使いも楽しみながら非日常感を楽しめるバイクが欲しいなら、まさにぴったりだと思います。
■5つ星評価
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★★★
足着き:★★★★★
オススメ度:★★★★★
小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん
レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。