新潟県のえちごトキめき鉄道は4月15日、JR西日本から購入したクハ455-701を含む413系電車4両が納車されたことを明らかにした。
413系は417系に準じた新製車体と急行型交直両用電車471・473系の走行機器を組み合わせた近郊型の両開き2扉車両で、1986年から1989年にかけて3両編成11本が登場した。
3両編成化に際しては制御車(クハ)が2両不足するため、その分は455系の中間車であるサハ455-1・6を改造したクハ455-701・702で補充していた。
2020年4月時点で3両編成6本が金沢総合車両所に在籍し、七尾線で運用されていたが、2021年3月のダイヤ改正で521系100番台に置き換えられたことにより運用が終了。その後、えちごトキめき鉄道がクモハ413-6+モハ412-6+クハ412-6の3両とクハ455-701の計4両を購入し、4月9日、石川県白山市内にある金沢総合車両所松任本所から直江津駅(新潟県上越市)に甲種貨物輸送で到着した。
このうちクハ412-6は先行して直江津運転センター内の転車台に展示。4月29日にオープンする「直江津D51(デゴイチ)レールパーク」で公開されることになっている。
車体色は七尾線での末期に赤1色となっていたが、えちごトキめき鉄道への譲渡に際してはローズレットとクリームの国鉄急行色に塗り替えられており、今後は自動列車停止装置(ATS)など保安装置の整備が行なわれ、ゴーデンウィーク明け頃から定期急行列車や観光列車に運用される予定だという。