12月24日にマイナーチェンジを施し発表された、ホンダ『N-BOX』。その進化のポイントはどこにあるのだろうか。「走りがキビキビ。先進安全機能が向上。そして内外装のデザインが進化しました」と話すのは、開発責任者をつとめた本田技研工業ものづくりセンターの宮本渉氏だ。 走りの進化は、CVTの制御変更が最大のトピック。車速と加速Gの関係がリニアになるよう制御するとともに、エンジン回転と車速の上昇をリニアにリンクさせる「Gデザイン制御」によってアクセル開度に対する反応をより自然な感覚としている。さらに減速時にエンジンブレーキを強める「ステップダウンシフト」も新しい制御だ。 宮本氏によれば、「加速するときには素早く加速し、減速するときはエンジンブレーキをかけて止まりやすくする。キビキビ走れる」という。それに伴う見える部分は、シフトレバー。従来は「Lレンジ」だった部分が新型では「Sレンジ」となっている。Sレンジは従来のLレンジよりエンジンブレーキが穏やかだが、ブレーキを踏めばLレンジ相当の強いエンジンブレーキがかかる制御になっている。またCVTは、ファイナルドライブギアの歯面研削で低振動・低騒音化も図られている。 先進安全機能は、ホンダセンシングが進化。「東名高速道路をはじめ高速道路の120km/h時代をふまえ、ACCを120km/h対応に。ステアリングの車線維持支援システムも120km/hに速度アップして対応した」(宮本氏)。加えて標識認識機能が110km/hや120km/hの速度標識に対応したほか、英語併記の「止まれ」も認識するようにバージョンアップされたほか、後方誤発進抑制機能は4センサー化されている。 内外装の進化において、特に大きく変わったのがカスタムの顔つきだ。アッパーグリルのメッキ立体化やワイド化に加えて注目は、ナンバープレートの取り付け位置が運転席側へのオフセットから車体中央に移動したこと。対して標準車は丸が大きくなったヘッドライトやグリルまわりの立体化など変化は小さいが、メッキを追加することで上級感が高まった印象を受ける。 加えてトピックは、新しい世界観となる仕様「コーディネートスタイル」の新設定。従来の「2トーン」はルーフとミラーの色を変えた2トーンのコーディネートだったのに対し、「コーディネートスタイル」はルーフ/ミラーに加えてグリル、ホイール、そしてインテリアの加飾も専用となっているのが特徴だ。標準車とカスタムそれぞれに設定したこの「コーディネートスタイル」について宮本氏は「通常タイプよりも質感を高めた仕様」という。標準車のコーディネートスタイルが履く、ハーフホイールキャップを組み合わせたスチールホイールも魅力の一つだ。
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