ジープ初のPHV、レネゲード と コンパス に設定…受注を欧州で開始

ジープブランドの電動化戦略の重要モデル

EVモードは最大50km

スマホからの充電を支援するパッケージ

ジープ・レネゲード 4Xe と コンパス 4xe
  • ジープ・レネゲード 4Xe と コンパス 4xe
  • ジープ・コンパス 4Xeと レネゲード 4xe
  • ジープ・ レネゲード 4xe
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FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)のジープブランドは7月2日、『レネゲード』(Jeep Renegade)と『コンパス』(Jeep Compass)のプラグインハイブリッド車(PHV)、「4xe」の受注を欧州で開始した。

ジープブランドの電動化戦略の重要モデル

ジープブランドは、2022年までの5か年の中期経営計画において、電動化の推進を重視している。ジープブランドの電動化の推進は、PHVを主役に位置付ける。2022年までにPHVを10車種、市場に投入。さらに、EVも4車種をリリースしていく。

ジープはすでに、新型『ラングラー』にブランド初のマイルドハイブリッドを設定している。2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン(最大出力270hp、最大トルク40.8kgm)に、マイルドハイブリッドの「eTorque」システムを搭載した。アイドリングストップ、電動アシスト、バッテリー充電、回生ブレーキなどの機能を持つ。

ジープブランドから新たに登場した新型PHVが、レネゲード初のPHVの『レネゲード4xe』と、コンパス初のPHVの『コンパス4xe』だ。ジープは今後、4xeの名称をPHVに広く使用していく。両車が、ジープにとって初のPHVとなる。ジープ・ レネゲード 4xeジープ・ レネゲード 4xe

EVモードは最大50km

レネゲード4xe とコンパス4xe のPHVシステムは、1.3リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン(最大出力は130hpまたは180hp、最大トルク27.5kgm)にモーター(最大出力60hp、最大トルク25.5kgm)を組み合わせて、システム全体で190hpまたは240hpのパワーを引き出す。

エンジンが前輪、モーターが後輪駆動する「eAWD」システムを搭載する。0~100km/h加速は7.5秒、最高速は200km/hの性能だ。EVモードでは、最大でおよそ50kmをゼロエミッション走行できる。EVモードの最高速は130km/hとした。CO2排出量は50g/km以下と、高い環境性能を備えている。ドライブモードは、「ハイブリッド」、「フルエレクトリック」、「Eセーブ」 の3種類が切り替えられる。

スマホからの充電を支援するパッケージ

欧州仕様車には、「リミテッド」、「S」、「トレイルホーク」の3グレードを用意した。最新の先進運転支援システム(ADAS)や家庭および公共の充電ソリューションも導入される。ヘッドライトはレネゲードがフルLED 、コンパスがバイキセノンを採用している。ジープ・レネゲード 4Xeジープ・レネゲード 4Xe

コネクティビティの面では、グレードに応じて、ナビシステムの「Uconnect NAV」、8.4インチタッチスクリーン、スマートフォンとの連携機能が採用される。7インチのTFTディスプレイには、バッテリー残量レベル、航続(EVおよびハイブリッドモード時)が表示される。

5つの異なるパッケージとして、「My Assistant」、「My Car」、「My Remote」、 「My Navigation」、「My eCharge」を含む新しい「Uconnect」サービスが利用できる。

中でも、My eChargeは、充電ステーションの利用を支援するパッケージだ。スマートフォンの「My Uconnect」アプリから、バッテリーの充電レベルをモニターし、充電やエアコンを最適に設定できる。バッテリーが少なくなった場合、My Uconnectアプリと「Uconnect」の8.4インチナビゲーションに、最寄りの充電ステーションを表示する。

先進運転支援システムでは、衝突警告と車線逸脱警告プラス、インテリジェントスピードアシストと交通標識認識、駐車センサーなどを装備した。オプションで、ブラインドスポット検出、ダイナミックグリッドラインを備えたリアバックアップカメラ「パークビュー」、自動パークアシスト、キーレスゴーなどを設定している。ジープ・コンパス 4Xeジープ・コンパス 4Xe

《森脇稔》

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