このサービスは日産が新型スカイラインで初めて用意されたもので、コネクテッドによる様々なサービスが可能になる。具体的には「OTA自動地図更新(通信による地図の自動更新)」、「ドアtoドアナビ」、「docomo in Car Connect(車内Wi-Fi)」、「ドライブ制限アラート」が挙げられる。
利用するには「Nissan Connect」への加入が必要で、費用は初年度より有料となっている。プロパイロット2.0搭載車の場合で年間2万2000円、それ以外のグレードで年間6000円(いずれも税別)がかかる。さらに「docomo in Car Connect(車内Wi-Fi)」を利用するためには別途NTTドコモとの有料オプション契約も必要になる(料金は後述)。
まずは「Nissan Connect」についてのサービスを具体的に見ていこう。
「OTA(Over The Air)自動地図更新」は、車載通信機を使ってナビの地図を自動で更新するサービスで、地図更新は年3回行われ、新たに変更となった部分だけを差分で更新する。また、これとは別のタイミングで主要幹線道路が開通した場合は、その都度、更新されることになっている。データ更新はカーナビ機能が動作中であっても並行して行われる。そして、プロパイロット2.0を搭載したグレードの場合は、カーナビ用とは別に用意された3D高精度地図データの更新もこの機能を使って行われることになっている。
「docomo in Car Connect」は定額で使い放題となる車内Wi-Fiサービス。指定されたSSIDとパスワードを入力することで、乗車している人がそれぞれの機器でインターネット接続を楽しめる。このサービス自体はNTTドコモが提供するサービスで、日産に限らず秋以降発売が予定されているパイオニア製市販カーナビにも展開を予定。そのため、契約も日産とは関係なく個別に契約を行うことになる。通信は日本全国でLTEで使え、利用料金は期間ごとに1日500円、30日1500円、365日1万2000円の3つプランを用意(いずれも税別)。契約にはdアカウントが必要となるが、必ずしもドコモユーザーである必要はない。《会田肇》