【ポルシェ カイエンクーペ 海外試乗】スポーティなのは見た目だけじゃない…九島辰也

もはや専用設計の「クーペ」

重量増も軽快なドライビングフィール

デリバリーは2019年晩秋

ポルシェ カイエンクーペ
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もはや専用設計の「クーペ」

6月、オーストリアの第二の都市グラーツで行われた『カイエンクーペ』の国際試乗会に参加した。目の前に並んだのは見慣れないクーペボディ。これまでの『カイエン』とは明らかに異なり雰囲気を変えた。どちらかといえば『マカン』に近いプロポーションだ。

インタビューしたデザイナーによると、プロジェクトは3世代目カイエン発売の7年前にスタートしたらしい。なので、もっと早く第2世代をカスタムして世に出すこともできたが、それは避けたそうだ。ちゃんと第3世代カイエンの開発と同時に行いたかったという。


そんなこともあり、従来のカイエンとボディパーツはほとんど別。後ろをチョチョっと変えたのではなく、包括的に見直された。共有するのはボンネットとフロントフェンダーくらいとか。なんたってフロントピラーの角度から変えているのだからすごい。もはやほとんど専用設計といえる代物だ。

とはいえ、パワートレーンはもちろん共有。クーペ、クーペS、クーペターボと3つのエンジンが搭載される。前二つのV6は340psと440ps、ご存知ターボはV8で550psを発揮する。噂によるとハイブリッドも早々に追加されるらしい。

重量増も軽快なドライビングフィール


では走りだが、カイエンクーペはこれまでのカイエンより全体的にスポーティな味つけとなっている。ボディ剛性を高めるため補強パーツで重量はかさむものの、リアのトレッドを広げ重心を低くしている。つまり、加速や最高速ではなく、ワインディングでの運動性能を高めたのだ。

さらにいうと、全グレードに“ライトウェイトスポーツ・パッケージ”を用意。カーボンルーフをはじめとする軽量パーツの装着でパフォーマンスをさらにアップさせる。タイムもそれぞれのグレードで1秒早くなるそうだ。ただ、その場合はデフォルトのガラスルーフは取り払われる。リアシートの居住性は天井がガラスの方がいいので、その辺はこのクルマをどう使うかによるだろう。


実際に走った印象もスポーティで個人的にかなり好み。試乗コースは当然ワインディングが長かったこともあり、そこでの動きを堪能した。やはりポルシェの技術陣はすごいと思わざるを得ない。このボディがじつに軽快にヒラリヒラリと向きを変えるのだから恐れ入る。パワーを求めれば当然ターボとなるが、個人的にはスタンダードのカイエンクーペで十分に思えた。

乗り心地は全車エアサスが装着されていたこともあり、快適そのもの。うまい具合にロールを抑えキャビンをフラットに保つ。標準装備されるのはターボだけで他はオプションだそうだ。なので、機械式バネでどんな動きと乗り心地になるかはわからない。そのレポートは日本導入後またお知らせしよう。デリバリーは晩秋の頃。興味のある方はもう少しお待ちを。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

九島辰也|モータージャーナリスト
外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。『Car EX』(世界文化社 刊)副編集長、『アメリカンSUV』(エイ出版社 刊)編集長などを経験しフリーランスに。その後メンズ誌『LEON』(主婦と生活社 刊)副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの"サーフ&ターフ"。 東京・自由が丘出身。

《九島辰也》

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