ジャガー史上最強、600馬力のXE「プロジェクト8」にツーリング…世界限定15台

5.0リットルV8スーパーチャージャー搭載。最大出力は600ps、最大トルクは71.4kgm

0~96km/h加速3.3秒、最高速322km/hとスーパーカーに匹敵するパフォーマンス

カーボン製エアロパーツを装着。大型リアウィングは小型スポイラーに変更

ジャガー XE SV プロジェクト8 ツーリング
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ジャガーカーズは6月6日、ジャガー『XE SV プロジェクト8 ツーリング』(Jaguar XE SV Project 8 Touring)を欧州で発表した。

同車は、ジャガー『XE』をベースにした高性能モデル、『XE SV プロジェクト8』の新仕様だ。XE SV プロジェクト8は、2017年夏に発表された。世界最速セダンを標榜し、ドイツ・ニュルブルクリンク北コース、中東ドバイのオートドローム、米国のラグナセカの世界の3サーキットにおいて、市販セダンの最速ラップタイムを打ち立てた。世界限定300台を発売し、日本市場にも2181万円の価格で導入されている。

5.0リットルV8スーパーチャージャー搭載。最大出力は600ps、最大トルクは71.4kgm

XE SV プロジェクト8 ツーリングも、ジャガー ランドローバーの特別車両部門、「SVO」がデザイン、エンジニアリング、組み立てのすべてを手がけるコレクターズエディションになる。英国コベントリーのSVOテクニカルセンターにおいて、手作業で組み立てられる。

XE SV プロジェクト8ツーリングのハイライトは、SVOの手によってチューニングされた5.0リットルV型8気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンだ。最大出力は600ps、最大トルクは71.4kgmを引き出す。ジャガーカーズによると、ジャガー史上、最もパワフルな市販車になるという。

0~96km/h加速3.3秒、最高速322km/hとスーパーカーに匹敵するパフォーマンス

トランスミッションはパドルシフト付きの8速クイックシフト、駆動方式はフルタイム4WDだ。インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)搭載のAWDシステムを搭載している。XE SV プロジェクト8ツーリングは、0~96km/h加速3.3秒、最高速322km/h(300km/hでリミッター作動)の優れた動力性能を発揮する。ジャガーカーズによると、スーパーカーに匹敵するパフォーマンスという。

専用のブレーキシステムは、フロント6ピストンキャリパーと直径400mmのカーボンセラミックディスクを組み合わせる。F1技術を導入した窒化ケイ素のセラミックベアリングも採用した。

カーボン製エアロパーツを装着。大型リアウィングは小型スポイラーに変更

XE SV プロジェクト8 ツーリングは、フロントリップスポイラーやリアディフューザーなど、専用のエアロパーツによって空力性能を向上させた。ボンネット、バンパー、フェンダー、サイドスカート、フロントリップスポイラーには、カーボンファイバーを使用する。ジャガーカーズによると、軽量アルミ構造と相まって、車両重量を最小限に抑えているという。XE SV プロジェクト8のリアの角度調整式大型エアロウィングは、XE SV プロジェクト8 ツーリングでは、小型の固定式トランクスポイラーに変更されている。

ボディカラーは、SVOプレミアムカラーとして、ヴァレンシアオレンジ、ヴェロシティブルー、サテンコリスグレー、ブリティッシュレーシンググリーンの4色を設定する。XE SV プロジェクト8に採用されていたストライプやレース仕様のデカールは、XE SV プロジェクト8 ツーリングには装備されない。

インテリアは、オイスターコントラストステッチを施したエボニーレザーシートを4席に装備する。フロントは、軽量マグネシウムフレームを採用したパフォーマンスシートになる。

なお、XE SVプロジェクト8ツーリングは、世界限定15台を生産する予定だ。

《森脇稔》

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