ジャガー・ランドローバー・ジャパンは11月19日、エンジン関連部品の不具合により、ジャガーとランドローバーの計8車種4210台のリコールを国土交通省に届け出た。
今回のリコール対象は、『F-PACE』、『E-PACE』、『XE AWD』、『XF AWD』、『XFスポーツブレーク』、『ディスカバリー・スポーツ』、『レンジローバー・ヴェラール』、『レンジローバー・イヴォーク』の8車種。製作期間は2020年9月7日から2025年8月26日となっている。
不具合の内容は2つある。1つ目は、アクセサリーベルトの張力を一定に保つオートテンショナーのベアリングの耐久品質が良好でなく、ベルトの温度変化に対する耐摩耗性および耐久性が不足していることだ。これにより経時劣化によって折損することがある。
2つ目は、セルモーターでエンジンを始動する条件を正しく検知できないため、セルモーターが作動せず、常に原動機の再始動用モーターが使用される問題だ。その結果、再始動用モーターを駆動するアクセサリーベルトに負荷がかかり、当該ベルトが折損することがある。
これらの不具合をそのまま使用し続けると、最悪の場合、発電不足により警告灯が点灯し、バッテリーが上がり、燃料装置や点火装置等の電装品が使用できず、原動機が停止して走行不能またはオーバーヒートに至る恐れがある。
改善措置として、全車両のオートテンショナーおよびアクセサリーベルトを対策品に交換し、パワートレインコントロールモジュールのプログラムを更新する。
不具合件数は19件で、市場からの情報により発見された。事故の報告はない。
なお、本件は2022年6月7日付け届出番号「外-3409」でリコール届出を行なったものだが、対策後においても不具合が発生したため、改めて再改善した対策品との交換および対策プログラムへの書き換えを行ない、対象範囲を拡大してリコールを届け出るもの。






