あのスズキ カタナがついに復活!! カワサキ Z900RS とガチンコ勝負だ

スズキ新型『KATANA(カタナ)』
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あのレジェンドバイク、名車中の名車がついに復活!! ドイツ・ケルンで開催中の「インターモト」(二輪車国際見本市)で、スズキが新型『KATANA(カタナ)』を発表した。

エンジンは999ccの水冷直列4気筒エンジンを搭載。カワサキがZ1やZ2イメージの『Z900RS』をリリースしセールス好調だが、それならばとスズキも“カタナ”で対抗だ。

ちなみに『Z900RS』は排気948ccで最高出力111PSを発揮するのに対し、新型カタナは150PS。装備重量は215kgで、これは両車同じ。

1980年 GSX1100S KATANA1980年 GSX1100S KATANA
スズキ カタナとは!?
スズキは1970年代、GSシリーズで4ストローク化を達成し、海外市場でも力を示していた。そして、1台の大ヒットバイクを世に送り出す。ドイツ人デザイナー、ハンス・ムートによる『GSX1100S KATANA』であった。これがスズキ「カタナ伝説」の始まりだ。

1980年のことだった。ドイツ・ケルンショーに1台の試作車が出展される。ノーズからタンクを一体にデザインし、シートも既存の概念を打ち破ったボディとの一体感のあるもの。これまで見たことがない、新感覚に満ちあふれていた。その名が示すとおり、日本刀をイメージした斬新なデザインで、瞬く間に世界中のバイクファンが魅了される。

市販化されたのは翌81年。1100ccの4気筒エンジンを積む輸出仕様車として『GSX1100S KATANA』がデビュー。日本国内にも要望に応え、82年に排気量750ccの『GSX750S』を発売した。

1982年 GSX750S1982年 GSX750S
“刀狩り”と言われ、恐れられたことも…!?
ナナハンだった国内版カタナは逸話が残る。『GSX1100S KATANA』では、バイクファン垂涎モノのセパレートハンドルが新車から装着されていたが、『GSX750S』では当時の自主規制からセパレートハンドルの装備が見送られ、アップハンドルが採用されていた。

このアップハンドルが、じつにカッコ悪く、付いた名は“耕耘機ハンドル”。そもそも車名に「KATANA」は付いていないし、ウインドシールドも備わっていないというありさまだった。

当然、オーナーらはこぞって1100の“セパハン”(セパレートハンドル)と交換するが、これを警察が重点的に取締り。全国で“刀狩り”がはじまったのだ。そんな伝説さえも残すほど、大人気となったカタナが、復活となるのだ!

スズキ新型『KATANA(カタナ)』スズキ新型『KATANA(カタナ)』
再びまたドイツ・ケルンから始まる!
1980年のセンセーショナルなデビューもドイツ・ケルンだった。38年の時を経て、スズキは再び新型カタナを発表した。

ヘッドライトはもちろんLED式だが、長方形の縦型2灯式にしている。LEDポジションランプは刀の切先がモチーフだ。スイングアームマウントのリヤフェンダーはスズキのバイクでは初。ナンバープレートホルダーやウインカーをリヤタイヤの上に配置し、シート後端のテールセクションをスッキリとさせている。

カラーリングやフロントマスク、タンクまわりの造形など、バイクファンならひと目でカタナと認識できそうだが、現代的なスタイルにアレンジ。フロントフォークは倒立式で、ブレーキキャリパーはブレンボのラジアルマウントタイプ。ABSはもちろん、3段階から選択可能なトラクションコントロールも搭載した。

生産は浜松工場。2019年春よりヨーロッパを中心に販売がスタートする。2000年の「ファイナルエディション」をもって姿を消して以来のカムバック、ワクワクせずにはいられない!!

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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