今年のYAMAHA FACTORY RACING TEAMとそのライダー中須賀には4連覇がかかり、中須賀の4連覇は単独最多連覇記録の樹立となる。また、ファン・デル・マークも通算4勝目がかかり、これは中須賀とともに最多優勝記録で2位タイとなる。さらにヤマハ「YZF-R1」はデビュー20周年のアニバーサリーだ。
「いろいろな記録がかかり、そして節目となるレースだけれど、こうしたことに気を取られると足下をすくわれかねない。だから、しっかりと優勝だけを目指して戦います」と中須賀。このチームの強さは、3人のライダーがお互いをリスペクトした上でとても仲が良く、さらに3人のアベレージタイムが他チームに比較してずば抜けて速いこと。しかもマシンは新型化から4年目を迎えて細部にまで熟成が図られており信頼性も高く、こうしたことからYAMAHA FACTORY RACING TEAMの4連覇への障害、それはもはや不可抗力以外にないと思わせるほどこのチームの総合力は高いのである。
《佐久間光政》