【東京モーターショー2017】路面に合わせて特性が変わるタイヤと劣化しないタイヤ…ダンロップ

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ダンロップブース(東京モーターショー2017)
  • ダンロップブース(東京モーターショー2017)
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「ダンロップ」と「ファルケン」のふたつのブランドでタイヤを展開する住友ゴム。プレスカンファレンスにおいてはダンロップが今後進めていく新技術開発コンセプト「スマート タイヤ コンセプト」が発表された。

自動運転車の登場など今後の自動車を取り巻く変化を見据えたこのコンセプトは「さらに高い安全性能」と「さらに高い環境性能」を強力に推し進めるもの。そこには「センシングコア」「アクティブトレッド」「性能持続技術」「エアレスタイヤ」「LCA」と5つの方向性があるが、すべてそろった全く新しいタイヤが登場するのは2020年後半と想定しているそうだ。

とはいえ、それぞれの技術は開発状況によって小出しに製品化される見込みで、その中のひとつ「アクティブトレッド」は2023年頃にコンセプトタイヤの登場を目指して開発が進められている。

「アクティブトレッド」とは、ウェットや凍結など路面や気温に応じてタイヤ素材のゴム自身がアクティブに変化するというもの。そう言われてもこれまでなかったタイヤなのでピンと来づらいが、考え方のイメージとしては高野豆腐のようなもの。「乾いた状態だと固くて表面積も狭いが、濡れると柔らかくなると同時に大きくなって表面積が増えてグリップを高めることができる、ようなことも考えられる」と技術スタッフは「あくまでイメージですが」と説明してくれた。

もうひとつ興味深いのが性能持続技術。これはすでに同社のスタッドレスタイヤ「ウインターマックス02」にも一部が使われている技術で、タイヤのゴムの劣化を抑えることで長持ちさせようという考えだ。「5年後も性能が変わらないタイヤ」が目標というから、実際に商品化されると「タイヤは鮮度が落ちるもの」という常識を覆すことになるだろう。

また、パンクの心配や空気管理から解放される空気レスタイヤも実用化に向けて技術開発が進んでいることも報告された。

いっぽうもうひとつのブランドである「ファルケン」のブースには同ブランドがスポンサーとなりエアレースで活躍、今年の年間チャンピオンを獲得した室屋義秀選手の機体(レプリカ)が展示され、来場者から注目を集めていた。

《工藤貴宏》

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