進化した ホンダ N-BOX、軽自動車でもペットとの旅は楽しめるか?…秋の九十九里リゾートへ

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新型 N-BOX でペット旅に
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  • “いぬとうみとそら”がコンセプトのペットと泊まれるリゾートホテル「&WAN」(アンド・ワン)
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ホンダ 新型『N-BOX』は「家族のしあわせのために」をコンセプトとし、次世代ファミリーカーとして、初代を上回る技術を満載させ登場した。

しかも上級技術の投入にとどまらず、「人間中心」の考え方に基づき、子育て世代に向けた快適便利装備、最新のHonda SENSING(ホンダ センシング)=先進の安全運転支援機能を全グレードに標準化、そして基本的な走行性能にかかわる部分も格段に進化している。

ズバリ、日本の軽自動車の存在を大きく前進させた画期的な新型軽自動車と言えるのである。何しろ2代目にして、通常は流用するプラットフォーム、エンジンを刷新。結果、凝った機能満載のエンジン、エアコンのコンパクト化が可能となり、車重は上級技術・装備を盛り込んでも、先代比約80kgもの軽量化を果たしているから驚きだ。

上級感がアップした内外装

エクステリアはひと目でN-BOXと分かるものだが、愛犬家に響きそうな“犬顔”の標準車、さらなる精悍さと存在感が強調されたカスタムがそろい、特にカスタムは前後フルLEDランプの光の演出を際立たせたデザインが特徴となる。しかも、欧州高級車に採用されるような、光が流れるように点滅するフロントのシーケンシャルターンシグナルランプは軽自動車初となる上級装備なのである。

インテリアもまったく新しい。メーターはステアリングの上から見るアウトホイールメーターを新採用。標準車は明るくモダンな空間、カスタムは黒を基調とした精悍さ溢れる高級感に満ちた世界を演出。カスタムターボ専用のレザー調コンビシートはセンター部に革を編み込んだようなモチーフが施され、上級感、上質感がことさら強調されている。

コンパクト化されたエアコンはアイドリングストップ中も一定時間冷風が途切れない蓄冷式、かつ高性能集塵フィルターによって微小粒子状物質PM2.5に対応。アレルゲン不活性化&抗ウイルス加工を施したシート地、570mmものスライド量を持つ、助手席の乗員が後席の子供や愛犬をケアしやすくなる助手席スーパースライドシートの採用なども子育て世代や愛犬家にうれしい機能、注目点だろう。

そんな話を小耳にはさんだ我が家の自称自動車評論犬!? のマリアが黙っているはずもない。早速、新型N-BOXで行く、愛犬同伴の秋のドライブ旅行を計画。今回はカスタムのターボモデルに大型犬のラブラドールレトリーバーのマリアが、標準車(のノンターボモデル)の純正アクセサリー装着車(北欧スタイルコレクション)に小型犬のジャックラッセルのララが乗車して出掛けることに(2台を交互に乗車)。暑さとは無縁の秋から冬にかけての季節は愛犬とドライブ旅行に出掛けるのに最高のシーズンでもある。

驚異のパッケージングで快適な旅に

目的地は今年の夏、千葉・九十九里海岸、白幡海水浴場入り口に開業した、ペットと泊まれるリゾートホテル「&WAN」(アンド・ワン)。東京からわずか1時間半ほどの距離にある、白壁にオレンジ屋根の南欧のリゾートを思わせる建物、佇まいと青い空とのコントラストが美しい、愛犬と極上のリゾートライフを過ごせる最新のペット同伴専門ホテルである。

ここで、上級機能・装備満載の新型軽自動車とはいえ、大人2人と大型犬を乗せ、犬連れだとどうしても増える宿泊荷物を積み込んで快適にドライブできるのか? という疑問にお答えしたい。まずはN-BOXの驚異のパッケージングについて。コンパクト化されたエンジン、エアコンについてはすでに説明したが、エンジンルームを従来より短くすることで、室内長は2240mmとなり、これまでもクラス最大級だった居住性にさらにゆとりが生まれた。

初代でも広大すぎるほどと言っていい室内空間はさらに拡大。身長172cmのドライバーのドライビングポジションの背後に着座すれば、頭上空間の260mmは先代同等だが、ひざ回り空間は最小245mm、最大450mmと、先代よりさらに広々。後席は、シート長480mm、シート幅(5:5で分割可)は1080mmもあり、大型犬のマリアが小型犬のララといっしょでもゆったりとくつろげる広さ(青山調べ)。

ラゲッジの使い勝手、広さも向上。先代は途中から後席5:5分割スライド機構が採用されたのだが、そのためラゲッジの開口部地上高が5:5分割スライド機構なしの480mmから545mmに高まった経緯がある(それでも世界のステーションワゴンのラゲッジフロア高平均値の約620mmより圧倒的に低いのだが)。

しかし新型は後席5:5分割スライド機構を全車に標準化しつつ、ラゲッジの開口部地上高470mm(開口部に段差なし、青山調べ)を実現。自転車や重い荷物の積載はもちろん、犬の乗降性も格段に向上したというわけだ。このフロアの低さなら、今年12歳になり、足腰が弱ったシニア犬のマリアでも楽々快適に乗り降りできたのである。

後席スライド機構のメリットは計り知れない。今回、機内持ち込みサイズぎりぎりのキャリーバッグ×2、大型トートバッグに入った犬のお泊まりグッズ、犬のフードなどを入れた中型保冷バッグなどをラゲッジに積み込んだのだが、後席を前に出すことで、幅910mm、高さ(最大)1200mmあるラゲッジの奥行きは後席最後端位置の440mmから最大630mmまで拡大。それらすべての荷物を余裕で積み込むことができたのである。

おっと、ここで補足がある。新型の場合、後席を最前端位置にセットしても大人の着座が可能(身長172cmの乗員でひざ回り空間に240mmのゆとりがある=『フリード』の後席ベンチシート仕様同等)だが、犬を後席に乗せる際、スライド可能な後席のシート位置は前端が基本。理由は犬の乗車に足元の広さは関係なく、また今回のようにホンダ純正Honda Dogシリーズの「ペットシートマット Sサイズ」を敷くときは、むしろシート位置が前寄りのほうが犬が安定して座れ、くつろげるからである(我が家では場合によって、着座面をフラット化するため荷物を置くこともある)。

つまり、大人2名乗車で大型犬、小型犬を連れていても、それこそ数泊分の大荷物が積み込めることになる。なにしろキャリーバッグ×2は縦積みでき、ラゲッジ半分のスペースを占領するだけで済む。

快適な走りと静粛性でストレスなし

わが家を出発したN-BOXカスタムターボは首都高湾岸線~京葉道路~千葉東金道路を経て、風光明媚な東金九十九里有料道路へと高速クルージング。カスタムターボはシリーズ中、唯一15インチタイヤをおごる最上級スポーティーグレードで、新エンジンは燃費を重視したタイプながら、ぜいたくにも電動ウェイストゲートを採用したことで1.5リットル級のコンパクトカーに匹敵する、高速走行や山道の登坂路でも余裕に満ちた動力性能と高い環境・燃費性能を両立。

乗り心地はさすがにスポーティーでやや硬めながら、むしろ走りの重厚感、飛び抜けた上級感を演出。先代カスタムターボと比べ、市街地の段差やマンホール越えでのショックもマイルドに丸められ、ガッチリとしたスポーティーな乗り味であっても、下手なコンパクトカーをしのぐ快適感、上質無比の乗り心地を示してくれるのだからびっくりだ。

そして軽自動車としてだけでなく、コンパクトカーと比較しても車内は劇的に静か。なにしろ標準車で8カ所に施される防音材のインシュレーター、エンクロージャー、ピラーセパレーター、カーペットに加えて、カスタムはさらにドア回りにドアライニングインシュレーターを追加。全席乗員の耳に近い位置のため、特にロードノイズの透過音遮断に効果絶大なのである。

だから、N-BOXカスタムターボの走行感覚は、軽自動車感覚ゼロに等しく、まさにクラスレスと断言できる。しかも驚くべきことに、N-BOXは軽自動車ながら安全運転支援システムHonda SENSING(ホンダ センシング)の最新機能のひとつとして約30km/hから作動するACC(アダプティブクルーズコントロール)まで備えているから、両足がペダル操作から解放される先進かつ安全なクルージングが可能。長距離ドライブでのドライバーのストレスは最小限で済む。

そして、走りが穏やかで燃費重視の設定になるECONスイッチ、後席にそそぐ日差しをカットし犬が嫌がる外からの干渉を防ぐリアドアのロールサンシェイド、犬を両手に引いた状態でも足でパワースライドドアを開閉できるオプションのハンズフリースライドドアに加え、意外なるドッグフレンドリー上級機能と言えるのが、なんとターボ車に装備されるパドルシフト。下手にブレーキを踏むよりスムーズに減速でき、滑らかなスピードコントロールが可能になり、車内でどこかにつかまれない犬もよりリラックスしてドライブが楽しめるようになるのである。

九十九里の「&WAN」に到着

N-BOXカスタムターボは東金九十九里有料道路・真亀ICを降り、左折して通称焼きはま街道を進む。そこから&WANまでは約20分の距離。&WANへは東京都心からなら高速区間約85%と、アクセス性も抜群なのである。

始めてここを訪れたなら、異邦人になった気分になれるほどの非日常的な風景がそこにある。特に駐車スペース、エントランス横のベンチはSNS映えする記念写真撮影にばっちりのロケーションなのである(愛犬を連れて南の島、南欧のリゾート地に行ってきた、と言ってもバレない!?)。

&WANの客室は、バリアフリーでもある1階にプライベートドッグラン付きのツインルームが3室、オーシャン&スカイビューが自慢の2階は全室展望階段&屋上テラス付きのお部屋で、ツイン3室とトリプルルーム1室の全7室(ユニットバス付きとシャワールーム付きがある)

わが家が予約したのは、プライベートドッグランの芝生の養成のため、現時点で唯一大型犬が泊まれる1階の101号室。明るく清潔な客室の広さはマリアとララの2頭でもゆったりの28.5平米。

客室に入り、自称ペットと泊まれる宿評論犬!? でもあるマリアとララがまず行うのがペットアメニティーのチェック。コロコロローラーやタオルはもちろん、&WANの親会社が扱っているサンプルのエミューオイル、持ち帰りOKのサンプルフードのほかララが妙に気に入った小型犬のベッドなどまであり、「完璧わん!」とのこと。

世田谷のフレンチレストランから招いたシェフが腕を振るうコースディナーは愛犬同伴型ホテルの洋食として最高峰のレベルにある。

この夜の飼い主用のメニューはサザエとマッシュルームのひと口オードブルに始まり、牡蠣とうに、ズワイガニのグラタンフローレンス風、本日のスープ、パリパリした食感が楽しい鮮魚のパートフィーロ包み サフラン風味のソース、口直しのソルベと進み、肉料理として牛ほほ肉のとろとろ赤ワイン煮込み、&WAN特製デザート、飲み物という、約2時間かけていただくコース。

もちろん、マリアとララにもシェフ特製の凝りに凝ったわんこメニューを注文。お行儀のいい小型犬なら(ララのことです)、レストランで貸し出してくれるカートに乗ったままテーブルでいただくことも可能である。

こうしてN-BOXカスタムターボで訪れた秋の九十九里リゾートドライブ旅行の夜がしっとりと更けていく。

ホンダ N-BOX 専用ページはこちら

<撮影協力>
&WAN
千葉県山武市白幡2295-28
0475-53-3715

《青山尚暉》

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