ボッシュ株式会社モーターサイクル・パワースポーツ部は、ドイツ・ボックスベルグにある自社テストコースにてメディア向け技術説明会を開催し、欧州をはじめアメリカや日本からも報道関係者らを集めた。
フェウゼィ・ユルドゥルム二輪プロダクト統括GMは「同社は世界で優れた生産実績を達成している」とし、モーターサイクル市場でのビジネスが好調であると述べ、昨年2016年の二輪向け製品の売上高は前年比20パーセントもの伸長を見せ、生産台数が5%向上したことを明らかにした。
また、2020年までの目標売上高は10億ユーロで、2021年には生産台数が1億6000万台に達する見込みだ。
ボッシュはモーターサイクルの走る喜びはそのままに、走行の安全性と快適性の向上に貢献する革新的な技術を提供し続け、二輪車用アンチロックブレーキシステム(ABS)やスタビリティコントロール(MSC)、サイド ビューアシストなどが高く評価されている。
1995年から200万台以上を生産してきた実績のあるモーターサイクル用ABSの効果は広く認められ、欧州連合域内では装備の義務化がすでに施行され、2016年から125ccを超えるすべての新型車に適用された。
同様の規制は日本やインドでも2018年から、台湾では2019年から適用される予定だ。
同社の事故調査研究によれば、もしすべてのモーターサイクルにABSが標準装備されれば、事故の約4分の1は防止できるという。
【独ボッシュ二輪技術説明会】
2. 電話応対などスマホ操作がハンドルのスイッチで可能---ICCがスゴイ!
3. バイクとクルマとインフラをネットワーク化すれば事故の1/3は防げる
4. 旋回中もフルブレーキが可能…MSCの高い安全性を実感
5. 不安だった坂道での停止&発進を解消…VHCの恩恵は大きい
6. 二輪車用ABS進化の歴史と量産がますます加速する今後協力:ボッシュ(技術説明会)