埼玉県杉戸町の道の駅アグリパークゆめすぎとで5月24日、昭和平成軽自動車展示会が行われ、親子で受け継がれた三菱『ミニカ』や稀有なナンバーのホンダ『ステップバン』などが集まった。
主催の日本旧軽車会(吉崎勝会長)はその名の通り軽自動車を中心とする愛好会。その強みを生かして様々な軽自動車オーナー同士がつながり、バルブカーから360cc~550cc~660ccの各時代のあらゆる軽自動車がイベントごとに集まってくる。今回のミーティングもその中のひとつで、愛らしくも日本らしい技術が詰まったミニカーが並んだ。
青とオレンジで可愛く並んでいたのは2代目の三菱『ミニカ』。青の方は1972年式のスーパーデラックスで、45年前に親戚から9年落ちで親が購入。母親の買い物車などとして働き、現在50代となる息子さんが18歳で免許を取ったのを機に受け継いだ。内外装ともにほぼ当時のままの姿をとどめており、母親お手製シートカバーも愛情が感じられる。「意外と車内は広くて、二層式の洗濯機を運んだこともあるんですよ。実用性に優れた造りで、しっかりしているんです」という息子さんであった。
お隣のミニカは1970年式のハイデラックス。こちらは「ミニカ'70」と呼ばれてデビューした兄貴分。グリルやテールランプ、インパネなどが初期型らしいすっきりデザイン。マイナーチェンジ前後の2代目ミニカが2寄り添う、ちょっと珍しい並びだった。
よく見ると唯一無二の個体だったのが、ホンダ『ライフステップバン』(1975年)。何がそうかと言えば、360cc時代の軽自動車は白ナンバープレートだが、そこに表された「00 地域名 あ 1」という数字と文字。「00」は特定の用途に特化した車両を指し、自家用軽自動車では軽キャンピングカーが該当する。「あ」は自家用で登録順を示し、4桁の数字は「1」のみ。オーナーによると「40数年前、360ccでキャンピングカー登録すると白ナンバーで1番最初の”あ”、数字はただの”1”になると分かり、申請して受理された」という。「日本で最初で最後のナンバーです。それだけ。キャンピングカーとしては使ってませんけど」と笑うオーナーであった。
「びん牛乳」ののぼり旗を立て、まさにびん牛乳やコーヒー牛乳を販売していたのは、マツダ『ポーターキャブ』(1973年)。実際に川越で牛乳店を営業しており、毎日暗いうちに約50km、配達に励んでいるという現役車だ。「10何年前にワーゲンバスと交換したもので、小回りが利いて個配(こはい=個人宅配)に適しているんです」とオーナー。牛乳の横にはこの個体がモデルとなった「トミカリミテッドヴィンデージ」の1/64スケールミニカーが飾られていた。
今回、集まったのは約100台。そのうちこうした軽自動車が半分、後の半分は歴代の日産『スカイライン』やマツダ『コスモスポーツ』、トヨタ『スタウト』、ホンダ『シティ・カブリオレ』などの国産車に、各方面ですっかり有名になったポルシェ『912』パトカーやDMC『デロリアン』などの普通車が並び、来場者の目を楽しませていた。










