アウディの中核モデル『A4』がフルモデルチェンジ。セダンに続き、プレミアムステーションワゴンの新型『A4アバント』も4月21日より販売を開始した。デザインはキープコンセプトながらよりシャープに、ワゴンとしての機能性を高めたほか、自動運転を見据えた先進安全機能の追加などが目玉だ。
新型A4は、モジュラープラットフォーム「MLB Evo」を採用しゼロから再設計。走行抵抗の削減を主要テーマにエアロダイナミクスを最適化し、ワゴンボディではトップクラスのCd 0.26(欧州仕様値)を実現。スポイラー機能を持たせたルーフ後端の形状などで後輪のリフトも抑え、走行性能にも寄与する。
同時に構造面から軽量化に取り組み、熱間成形鋼板を多用するなどによりボディサイズを大型化しながらも先代比で最大120kgの軽量化を果たした。室内空間は水平基調のデザインを採用したことで、視覚的にもより広さを感じられるものとなっている。荷室も最大1510リットルへと拡大し、ワゴンならではの使い勝手も向上させている。
パワートレインは2リットル4気筒直噴ターボエンジンと7速Sトロニックの組み合わせ。排気量は同じながらベーシックな前輪駆動モデルは190ps/320Nm、四輪駆動のクワトロモデルはハイパフォーマンス版として252ps/370Nmを発揮する。燃費は前輪駆動モデルで18.4km/リットルと、先代比で33%もの改善を果たした。
安全面では「アウディプレセンス」の機能を拡充。「アダプティブクルーズコントロール」に「アクティブレーンアシスト」を加えた新機能「トラフィックジャムアシスト」を搭載し、巡航時のアクセル/ブレーキの自動化だけでなくハンドル操作にも介入、自動運転の実現を見据えるアウディの先進技術によりドライバーの負担を軽減する。
また、新型『TT』より順次導入されている「バーチャルコックピット」もオプション設定。メーターパネル内を12.3インチの巨大ディスプレイとすることで、ナビ表示を始めとした様々な機能を視線の移動を最小限に活用することができる。