「欧州ルマン・シリーズ」参戦の若手・平川亮、所属チーム決定…ルマン24時間にも挑戦

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今季は欧州ルマン・シリーズに参戦する平川亮。
  • 今季は欧州ルマン・シリーズに参戦する平川亮。
  • 昨年はGT500で2勝した平川(左は昨年のパートナー、A.カルダレッリ)。
  • 今年も平川はGT500に#37 TOM'Sから参戦する。
  • 昨年はスーパーフォーミュラにも参戦していた平川。
  • 今季のトヨタ・モータースポーツ発表会にて。WECのLMP1クラスに参戦する中嶋一貴(手前)と小林可夢偉。
  • 昨年WECのLMP2クラスを戦っていたKCMGチームの「オレカ05」。

4日、トヨタは今季の「欧州ルマン・シリーズ」(ELMS)に参戦する平川亮の所属チームを発表した。平川は「ティリエ・バイ・TDSレーシング」からELMSの全6戦、そして6月のルマン24時間レースに参戦する。

トヨタの育成プログラム「TDP」のドライバーである平川は、3月7日で22歳になる若手有望株。2012年の全日本F3チャンピオンで、翌年からスーパーフォーミュラ(SF)に参戦、昨年はSUPER GTのGT500クラスにも初のフル参戦を果たした。そして彼の今季に関しては、2月4日に開催されたトヨタのモータースポーツ活動発表会で「GT500とELMSに参戦」と、新たなチャレンジを敢行する旨が公表済みであった。

GT500には昨季同様#37 TOM'Sからの参戦(パートナーはJ.ロシターに代わった)だが、ELMSの所属チームは後日発表となっており、それがついに明らかに。平川は今季、フランスの「ティリエ・バイ・TDSレーシング」というチームからELMS全6戦、そして6月のルマン24時間レースにも参戦する予定となっている。

平川が参戦するのは多くの有力プライベートチームが競うLMP2クラス。WEC(世界耐久選手権)やルマンではLMP1の次位クラスになるが、ELMSではLMP2が最上位クラスだ。そこで「オレカ05」というマシンを、ピエール・ティリエ、マティアス・ベシェとのトリオでドライブする。

WEC第3戦でもある今季のルマン24時間(決勝6月18~19日)には、最高峰LMP1クラスのトヨタワークスから中嶋一貴、小林可夢偉という平川の先輩トヨタ系ドライバー(可夢偉は昨季SFのチームメイト)も参戦するので、別クラスとはいえ平川が加わることで日本人ドライバーに関する話題が一層膨らむことになりそうだ。

今季のELMSの日程は下記の通り。いずれもF1開催等で知られた名門コースばかりで、日本期待の若手である平川が欧州の、そしてルマンという世界の舞台でどんなパフォーマンスを演じるのか、サーキットから吉報が届くことを期待したいところである。

■2016年 欧州ルマン・シリーズ
第1戦 シルバーストン(イギリス)4月16日(土)
第2戦 イモラ(イタリア)5月15日(日)
第3戦 レッドブルリンク(オーストリア)7月17日(日)
第4戦 ポールリカール(フランス)8月28日(日)
第5戦 スパ・フランコルシャン(ベルギー)9月25日(日)
第6戦 エストリル(ポルトガル)10月23日(日)

《遠藤俊幸》

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