ヤマハはイタリア・ミラノショーで、CFアルミダイキャストフレームに、847ccエンジンを搭載する欧州向けモデル『XSR900』を発表した。スピードブロックあるいはストロボカラーなどと呼ばれるヤマハレーシングカラーにペイントされたネオレトロスタイルの車体は、アメリカ・カリフォルニアの有名デザイナー、ローランド・サンズ・デザインによって手がけられ、ヤマハ60周年に合わせたもの。120度等間隔爆発による滑らかなトルク特性と、高回転域での軽やかな伸びが得られるクロスプレーンコンセプトに基づくエンジンは、『MT-09』ベースの水冷3気筒DOHC4バルブで、最高出力84.6kW(115ps)/10000rpm、最大トルク87.5Nm(8.9kg-m)/8500rpmを発揮する。トラクションコントロールやパワーモード、アシスト&スリッパークラッチを備え、前後サスペンションは41mm倒立フロントフォークとリンク式モノショックの組み合わせ。ブレーキディスク径はフロント298mm、リアは245mmで、タイヤサイズはフロント120/70ZR17、リア180/55ZR17となっている。全長2075mm、全幅815mm、全高1140mm、シート高830mm、ホイールベース1440mm、車両重量195kg、燃料タンク容量14リットルと、詳細も明らかに。車体色は欧州で3色、北米で2色設定されるようで、日本導入は未定。日本で実車を見ることができるのは、早くて来春のモーターサイクルショーか。