BMWモトラッドが、国際的なオフロードイベント「BMWモトラッド国際GSトロフィー2026」の開催地をルーマニアに決定した。
開催時期は2026年の晩夏であり、今回でヨーロッパ内で2度目の開催となる。過去の砂漠や草原の舞台から一転し、今回は山岳地帯が舞台となる。密集した森林、砂利道、川の渡河、急な上り下りが特徴だ。
競技車両には新型のBMW『R12G/S』が採用される。このモデルは伝説的なBMW『R80G/S』をモチーフにしたクラシックエンデューロで、オンロードとオフロードの両方で高い性能を発揮する。

ルーマニアは東ヨーロッパに位置し、カルパティア山脈をはじめとする多様な地形を有する。険しい登坂や岩場、密林のような森林がオフロードライダーに挑戦をもたらす。歴史的には中世の城や教会が多く、ドラキュラ伝説で知られるブラン城もある。自然の美しさと文化の豊かさが融合した魅力的な国だ。
本大会に向けては、世界各地で予選が開催される。オーストラリア、中国、ドイツ、インド、日本、韓国、ウクライナの8カ国で国内予選が行われ、さらに2025年10月にはBMWモトラッドエンデューロパークで国際予選が実施される。参加者はGPSナビゲーション、オフロード特別ステージ、技術テストをクリアし、15のナショナルチーム(男子9チーム、女子6チーム)に選出される。

BMWモトラッド国際GSトロフィーは、単なるレースではなく、世界中のオフロード愛好者が特別なステージで技術とチームワークを競い合うイベント。参加者はビバークでの共同生活を通じて国際的な友情を育むことも特徴だ。過去の大会では準備とチームワーク、ライディング技術が成功の鍵となっている。
今後数カ月で、競技車両R12G/Sの詳細や参加国、チーム情報が順次公開される予定だ。大会期間中はライブストリームやSNSでの情報発信が行われる。
大会終了後には、参加者やファン向けに「フォロー・ザ・トレイルズ」ツアーが開催され、GSトロフィーのオリジナルバイクでルーマニアのコースを体験できる。