日産自動車は6月8日、ワンボックスワゴン型の『NV200タクシー』の出発セレモニーを東京都港区で開いた。都内のタクシー事業者が登録したばかりの35台が東京タワー下に終結し、都内の観光スポットを巡った。
このタクシーは日産がグローバルで展開するモデルで、米ニューヨーク市では、すでに約700台が「イエローキャブ」として導入されている。また、欧州ではスペインとオランダでEV(電気自動車)仕様の『e-NV200』が約200台、走り始めている。
日産は国内では、『セドリック』をベースにしたセダンタイプの法人向けタクシーを販売してきたが、2014年9月に生産を終了しており、今後はこのタイプに集中する。
国内営業部門を担当する片桐隆夫副社長は同日、NV200タクシーの販売について、全国で年間1000台程度を計画していると明らかにした。セダンタイプは13年度で1300台の実績だった。
片桐副社長は「ワゴン型の方がセダンより多くのベネフィットを提供できると考えている。マーケティングに努め、こうしたタクシーを広めていきたい」と話した。