ホンダは3月30日、軽自動車の2人乗りオープンスポーツ『S660』(エスロクロクマル)を4月2日に発売すると発表した。軽スポーツとしては1996年に販売を終了した『ビート』以来、19年ぶりの復活となる。
座席の後部にエンジンを置くミッドシップ型の後輪駆動方式を採用している。軽自動車規格であるエンジン排気量の660ccからネーミングした。ホンダは1963(昭和38)年に発売した排気量500ccのスポーツカ―『S500』で乗用車事業に参入、以来「S」は同社のスポーツカーに冠する伝統のネーミングともなっている。
S660は、発売を記念して660台の限定生産モデルである「コンセプトエディション」も売り出す。一般の市販モデルは2グレードを用意し、消費税込み価格は198万円と218万円だが、「コンセプトエディション」は238万円で売り出す。6速MTと7速パドルシフト付きのCVTが選べる。
ただしボディーカラ―は、今回新設定された「プレミアムスターホワイト・パール」のみ。一般モデルではメーカーオプションとなっている自動ブレーキの「シティブレーキアクティブシステム」を標準搭載するなど装備充実のほか、001番から660番までのシリアルナンバーが刻印された特製のアルミプレートが室内に取り付けられる。