BMWブランドとして初となるFFモデルの『2シリーズ アクティブツアラー』が登場した。試乗したのは「218アクティブツアラー・ラグジュアリー」。
搭載されるエンジンは136馬力/220Nmの1.5リットル3気筒ターボで、6速ATが組み合わされる。先にも書いたように駆動方式はFFだ。発進からクルマ全体にまとまり感があり、ビシッと引き締まった印象。いかにもBMWらしいフィーリングを受ける。
ダウンサイジングターボエンジンが数多く存在するなかで、1リットルあたり100馬力に達しないこのエンジンだが、非力さを感じることはない。高速道路走行はしていないが、きつめの登り坂でも不足感は感じない。また、このエンジンはオーバーブーストが行われた場合は230Nmまでトルクが高められることもあり、エンジンのポテンシャルについては実用域ではまったく問題がないと言える。
ビシッとした直進安定性はFF車らしいもので、安定していて気持ちがいい。コーナリングに関してはFFの悪い部分は感じられない。しっかりした手応えがあって、クルマの動きが把握しやすい。もちろん、そうしたタイプのクルマはほかにもあるが、はじめて作った(もちろんMINIでの経験はもちろんあるが)FF車でここまでしっかりとするのはなかなかたいしたものだと感じた。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★
諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。