トヨタ自動車が1月26日に全面改良して発売したミニバン『アルファード』、『ヴェルファイア』には、新たに最上級グレードとしてエグゼクティブ ラウンジが設定された。開発を手がけた吉岡憲一主査は法人向けを意識したものだと明かす。
吉岡主査によると「アルファード、ヴェルファイアともに法人のユースが年々増えていて、先代では途中から『クラウン』の法人向け販売台数を上回るほどの人気になっていた。特に2列目シートに一度座るとやめられないと皆さんいうほど、広さと快適性が非常に好評だった」という。
このため「そうしたお客様のニーズにしっかり対応できる商品ということで、エグゼクティブ ラウンジを設定した」と開発経緯を語る。
新グレードのエグゼクティブ ラウンジには、ベース車よりもシート幅を約100mm広げた専用のラウンジシートを2列目に採用したほか、伸縮量140mmのパワーオットマンや格納式テーブルなどを備えている。
さらに「サスペンションをエグゼクティブ ラウンジに特化したチューニングしている」のも特徴で、「我々“あたり”といっているが、例えば高速道路でつなぎ目を乗り越える時のリアサスペンションのあたりもしくはハーシュネスの性能を従来型に比べ上下方向の加速度Gを半分に抑えた。またフロント側も少し柔らかいセッティングにしている」と吉岡主査は解説する。
新グレード、エグゼクティブ ラウンジの販売価格はアルファード、ヴェルファイアともに3.5リットルガソリンエンジン車が652万2218円、ハイブリッド仕様車が703万6691円となっている。