【インタビュー】ブランドの多様性でクルマ文化を紡いでいく…国内最大級のフィアットクライスラー販売拠点代表・河村隆平氏

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株式会社インポート・プラス河村隆平社長
  • 株式会社インポート・プラス河村隆平社長
  • 株式会社インポート・プラス河村隆平社長
  • 国内最大規模のフィアットクライスラー販売拠点「インポート・プラス札幌清田店」がオープン
  • 国内最大規模のフィアットクライスラー販売拠点「インポート・プラス札幌清田店」がオープン
  • 国内最大規模のフィアットクライスラー販売拠点「インポート・プラス札幌清田店」がオープン
  • 国内最大規模のフィアットクライスラー販売拠点「インポート・プラス札幌清田店」がオープン
  • 国内最大規模のフィアットクライスラー販売拠点「インポート・プラス札幌清田店」がオープン
  • 国内最大規模のフィアットクライスラー販売拠点「インポート・プラス札幌清田店」がオープン
9月27日、国内最大規模のフィアットクライスラーの販売拠点が北海道にオープンした。インポート・プラス札幌清田店は、「フィアット」「アルファロメオ」「クライスラー」「ジープ」「アバルト」といったフィアットクライスラー ジャパンの擁する5ブランドすべてを扱う大型拠点となる。

その運営会社となる株式会社インポート・プラスの河村隆平社長に、北海道における輸入車販売の現状、そしてフィアットクライスラー系列ブランドにかける思いを語ってもらった。


----:北海道や札幌の輸入車販売の状況はいかがなものでしょうか?

河村:北海道全体では、まだ輸入車構成比が低いんですね。道内において札幌は高いのですけれど、全国平均や東京や仙台などの全国の10大都市と比べると、札幌も輸入車の構成比が低いという状況です。つまり、札幌を中心に伸びしろがまだまだある。国産車にお乗りになっているお客様が輸入車に代わってくる傾向は、これからまだまだあるのではないかと思います。

----:北海道は、伸びしろのあるマーケットという認識ですね。

河村:新車マーケットは飽和状態です。代替サイクルが、かつて一番短いときで3年7か月くらいだったのが、今は、10年になっています。それに対して、HVやEV、FCなど新しいクルマ社会を自動車メーカーが考えていることで、代替サイクルが短くなってきています。また、自動車メーカーがグローバル化しているのにあわせて、日本国内にも国境を越えてきたものが増えています。そういう意味では、クライスラーやジープ、アルファロメオやアバルトといった海外のブランドも、日本の人々に近いものになっていくのではないでしょうか。

----:フィアットクライスラー ジャパンの代表であるポンタス・ヘグストロム氏は、「北海道とフィアットクライスラーのクルマは親和性が高い」とおっしゃっていましたが、河村社長はどのようにお考えですか?

河村:軍隊の“足”を原型にするジープというブランドは、北海道では欠かせないものだと信じています。真冬に札幌に来るとよく分かりますよ。また、フィアットの小さなボディ寸法は、日本マーケットに対して、北海道に限らずまだまだいけるんじゃないかと思います。

首都圏は、1世帯にクルマは1台という普及ですよね。それに対して北海道は、人数あたり何台という考えなんですね。移動の手段として、クルマは欠かせないものです。雪の多い地区で家族と動くのは、ジープなどのRV系。しかし、娘や息子は、ちょっと通勤で小さいクルマ。それでフィアット! というのが理想です。今の市場では、軽自動車が多いのですけれど、ボディサイズ的には軽四規格に限りなく近いフィアットは、セカンドカー、サードカーとして「あり」だと考えています。

----:ブランドをひとつの店舗に集約した狙いとは?

河村:集客率を高めたいという狙いもあります。世帯単位で考えると、家族でやってきても、みんなで使うジープやクライスラー、娘や息子のためのフィアットと見ることができるじゃないですか。世帯で集客したいんですね。

----:アバルトの導入についてはどのようにお考えでしょうか?

河村:少数でも、乗ることができればそれでいいというのではなく、クルマにこだわりのある若い人もいるでしょう。ベースはフィアットでも、ああいう風に変わるんだねと。そこに捨てがたいものがある。世帯の中にそういう人もいるだろうと、期待して置いてあるんですね。

----:アバルトがあることで、より幅広い人が来るだろうということですね。

河村:日本の新車マーケットは、エコや省エネが中心に動いていますが、クルマはそれだけじゃありません。モータースポーツなどもあって、それも捨てがたいものがあります。それがブランドのステイタスを高めるためにも重要なものだと思います。そういう意味では、アバルトはフィアットを後押しする大きなものだと思います。

----:ここはただの集約店ではなく、国内最大級の店舗です。そこにかける意気込みというのは、どのようなものですか?

河村: 僕らの時代じゃなくて100年先に、「クルマって何であるんだっけ?」とならないように、クルマの文化をきちんと残していかないといけない。そんな責任も我々にはあるんじゃないかと思います。

これからは、国産車か輸入車ではなく、プレミアムカーかノンプレミアムかというように変わってくると思います。そうしたとき、各メーカーを見ると、それぞれに文化があるんですよ。これを知ってもらいたい! クルマは嗜好品でもあるけれど必需品です。贅沢品とは思いません。人間の生活の中で、欠かせないものですから。そこの中に、ひとつずつに、よく見てみると文化があるんだなと思うんですね。

----:それが5ブランドを揃える意義のひとつなんですね。

河村:5ブランドをひと目で見た方が、それぞれのことをよく知ることができますからね。
《鈴木ケンイチ》

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