ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ZF社は8月20日、BMW『5シリーズ』用の8速ATの量産を開始した、と発表した。
ZF社は2009年、世界の自動車メーカーのATの多段化に対応して、8速ATを新開発。すでに一部の自動車メーカーが、この8速ATを採用している。
BMWも最新の5シリーズに、8速ATを導入。この8速ATをZFが開発した。
ZF製の8速ATを搭載するのは、欧州向け5シリーズの「520d」グレード。ターボディーゼルならではの強大な最大トルクに対応して、「8HP75」と呼ばれる8速ATを用意した。8HP75は、最大で51kgmまでのトルクに対応。将来的には、最大76.5kgmクラスのトルクにも対応することを目指す。
ZFは、BMW 5シリーズへの8速AT採用の効果について、「燃費を最大3%引き上げる効果が見込める」とコメントしている。