ホンダは7月10日、『フィット』および『ヴェゼル』ハイブリッドモデルのECU(エンジン制御コンピュータ)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、2013年7月17日から2014年7月1日に製造された『フィット』および、2013年12月5日から2014年7月1日に製造された『ヴェゼル』のハイブリッドモデル、合計17万5356台。
ECUのプログラムが不適切なため、ECUが検知し学習しているクラッチ推定摩擦特性と実クラッチ摩擦特性がずれた状態で、EV走行モードでの走行中にモータ駆動でエンジンが始動した際、モータから過大な駆動力が発生することがある。そのため、運転者が意図せず車速が一瞬増加するおそれがある。
また、エンジン走行モードでの停車中にシフトレバーをDまたはRに操作して発進する際のギヤの噛み合い動作の間や、EV走行モードで急勾配の坂道にゆっくり進入し、一時停止してエンジンが始動した時、アクセルペダルを強く踏込んでいると、モータから過大な駆動力が発生することがある。そのため、車両が急発進するおそれがある。
全車両、ECUを対策プログラムに書き換える。
不具合は44件、物損事故が11件発生している。市場からの情報および国土交通省からの指摘により発見した。