6月の発売を控え、ダイハツ『コペン』のプロトタイプに試乗する機会があった。江東区青海の駐車場に設けられた特設コースを使っての限定的な試乗だが、次期コペンへの期待が高まる試乗だった。ボディの外観は擬装が施されているので分かりにくいが、昨年の東京モーターショーに出品されたショーモデルと同様に、樹脂製のボディパネルを着せ変える方式を採用するという。ボルトを使ってボディパネルの脱着を実現するそうで、具体的にどのような方法にするかについては、クルマの使い方などと合わせて発表時に明らかにされる。クルマの楽しみ方と合わせて提案したいとのことだった。2ペダルのCVT車の設定や電動開閉式のルーフパネルを採用することなどは、コペンのアイデンティティーでもあり、引き続き採用されるという。コペンの女性ユーザー比率が高いのは、これらの設定も関係している。インテリアについてもパネルの交換ができる仕組みを開発しているという。次期コペンではDフレームと呼ぶ新骨格ボディ構造が採用される。ミライース用の基本プラットホームをベースに、床下部分に縦横と斜めに補強を加えたものだ。この補強によってボディ剛性は大幅に高められ、またボディのサイドパネルも高剛性鋼板の採用で強化された。ボディ剛性の強化は走りに直結した感がある。しっかりしたボディによってリヤタイヤを中心に四輪の接地性が向上して、安定感のある走りを実現していたからだ。試乗コースはジムカーナコースにも似た感じで、直線とタイトターンを組み合わせた設定になっていた。コーナーでの安定性が高く、立ち上がりからの加速時にもしっかり駆動力がかかるイメージだった。エンジンは直列3気筒660ccで駆動方式もFFで変わらないが、新世代エンジンのKF-DET型が搭載される。パワーの数値は軽自動車の自主規制で47kWの上限に張りついているし、最大トルクの数値は従来のモデルに比べるとむしろ下がっているが、VVT機構付きで実用域でのトルク特性に優れている。走らせた印象では、動力性能の低下などは感じられず、むしろエンジン性能が向上した印象だった。当然ながら、今どきのエンジンらしく燃費性能も向上を見ている。いろいろな意味で市販モデルへの期待が高まるプロトタイプ車だった。■5つ星評価(プロトタイプ車のため評価なし)パッケージング:インテリア/居住性:パワーソース:フットワーク:オススメ度:松下宏|自動車評論家1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。
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