スバル(富士重工)は1月14日、米国で開催中のデトロイトモーターショー14において、新型『WRX STI』をワールドプレミアした。
新型WRX STIには、2.5リットルの水平対向4気筒ガソリンターボエンジンを搭載。緻密チューニングによって、最大出力305ps/6000rpm、最大トルク40.1kgm/4000rpmを獲得する。新型WRXに対して、37ps、4.4kgmパワフルとなった。
販売される順序に沿って、まず昨年のロサンゼルスモーターショー13でベース車両を公開し、その後ここデトロイトでの発表が決まっていたWRX STI。先日に行われた東京オートサロン14でのレース車両出展も記憶に新しいが、そこには母国のファンへの配慮があったようだ。スバルオブアメリカCEOの日月丈志氏は「東京モーターショーはレヴォーグお披露目の場にしたいと考えていた。しかし、日本のお客様にも早い段階でWRX STIを見てほしい。そこで、オートサロンに量産車がどのような姿かイメージできるレースカーを出展することに決めた。カスタマイズカーのイベントということでデコーレーションした車をじっくり見てもらえる最適な場だったと思う」と話した。
また、今回のデトロイトモーターショーについては「リーマンショック後の回復傾向も見られるが、一方でZEV規制やグリーンハウスガス、燃費規制など環境対応の基準はさらに上がるだろう。お客様にとっては経済性も重要だ。アメリカ市場には厳しい一面もあると言える。そういった意味では、エモーショナルな部分での盛り上げも必要と考え、各メーカー新型のスポーツモデルを出展しているのではないか」と述べた。