富士重工業とスバルテクニカインターナショナル(STI)は1月10日、東京オートサロン2014で、2014年のニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦車両を世界初公開した。1月の北米国際自動車ショーで発表予定の新型『WRX STI』をベースにしている。
参戦車両の開発、チーム運営を統括するSTIの辰巳英治氏は「この車のコンセプトは、ザ・ノーマル、量産車テクノロジー」とした上で、「レースの専門家にお願いして造るのではなく、外観は色も含めてベースの新型WRX STIを造っているスバルのエンジニア、デザイナーがすべてやっていることに価値がある。だから非常にまとまりと品のある、良いクルマになったと思っている」と説明。
さらに「量産車をやっている人たちが設計、検討したものが形としてレースカーになっているところが非常に特徴的であるし、スバルらしい。今後のスバルの将来をある程度示唆するものといえる。こういうコンプリトカーも造りたいなという気持ちもあるし、みなさんの期待の高さによってはそういうものも生まれてくるだろう」と述べた。